J2北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(36)が“新天地”でチームを苦境から救いにいく。札幌は10日、本拠練習場の宮の沢白い恋人サッカー場での今季初練習を行った。

右アキレスけんの炎症が出たため、直近3試合を欠場している宮沢はフルメニューを消化。「だいぶ良くなったので。練習もしっかりできているし、いけるかな」と次節のアウェー・磐田戦(14日)での4試合ぶり出場へ意欲を見せた。

 昨季終盤に痛めた左太ももの不安がキャンプで出たこともあり、今季の出場は2月14日の大宮戦に後半12分から出場したのみ。最終盤に失点し2―3で敗れたが、宮沢は存在感を存分に示した。本職のボランチではなくトップ下に入ると、広い視野で攻撃を組み立て、前線からの守備でも効果を発揮した。2008年の札幌加入時はFWだったフィールド最年長は、この日の練習でも前線に入った。「色んなところはできますから。うまく使ってくれれば」とチームのために全力を尽くす。

 異なる位置で意識することはただ一つ。「ゴール」と宮沢は言い切った。前節7日のJ3松本戦は枠内シュート0に終わり、0―3で2連敗となった。

「良い場所でボールを受けるとか守備のタスクとかもあるが、やっぱりゴールを取らないといけない。ゴール前に入っていく回数もそうだし、ゴールに近くなるので。そこは意識しないといけない」と目に見える結果にこだわっていく。

 チームはJ2・J3百年構想リーグで1勝4敗と、東地区Bの最下位にとどまる。苦境にも見える現状も、宮沢は「もちろんすぐに結果が出れば良いが、自分たちのベースとなる部分を作り上げて行くにはこういうエラーも大事。結果を出すことが一番の目的だけど、出来ていることと出来ていないことをしっかり整理して、1個ずつ積み上げていくことでしか、強くなれない」。川井健太監督に体制が変わった今季、基礎固めの重要性を強調した。

 その中でも当然追い求める勝利へ「決定的チャンスは何本も作れている。そこをしっかり決め切ることが大事」。その役割は宮沢が買って出る。(砂田 秀人)

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