◆オープン戦 ソフトバンク2―2巨人(10日・宇部)

 巨人の石塚裕惺内野手が先制適時打を放った。2回2死一、三塁からソフトバンク・東浜の直球を捉え、一、二塁間を破った。

12打席ぶりの安打となったが、野球評論家の清水隆行氏は、若武者の現状を分析した。

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 期待の19歳・石塚に12打席ぶりの安打が生まれた。この試合前までオープン戦では14打数2安打と結果が出ていなかったが、この打席ではファーストストライクを積極的にスイング。少し差し込まれ気味ではあったが、結果が安打になったことで少し落ち着いた部分もあるだろう。

 あくまで外から見ての印象だが、このところの石塚は、投手に対して「前に出されないようにしよう」という意識が強かったように映っていた。昨年、高卒新人ながら1軍に昇格したが、1軍投手の変化球で自分のスイングを崩された経験が強く残ったのかもしれない。しっかりと軸足に重心を残そうとしていただろうが、それが相手の球を受けてしまっているように見えた。

 もちろん前に出されないことは打撃で重要な要素だ。ただ、大事なことは、矛盾するようだが、「前に出されないようにしても、打ちに行かなきゃいけない」ということ。投球を見に行くのではなく、捕まえにいくということを忘れてはいけない。3打席目の左飛は強烈な打球が左翼手の正面を突いたが、バットの芯に近い場所で、強く引っ張った打球を久しぶりに見た気がする。一つの安打や、内容のある凡打からいい感覚が残り、打撃が上向くことはよくあること。

この試合が、そのきっかけになればいい。(野球評論家・清水 隆行)

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