◆オープン戦 ソフトバンク2―2巨人(10日・宇部)

 巨人は山口・宇部市のユーピーアールスタジアムでソフトバンク戦に臨んだ。

 同球場は2011年に巨人がシーズン開幕戦を行った球場。

当時は内野が黒土、外野が芝だったが、24年に全面人工芝に改修された。

 2011年3月11日に東日本大震災が発生。同年のプロ野球は2度の開幕延期を経て約2週間遅れの4月12日に開幕となった。

 震災による東日本の電力事情を考慮し、巨人は照明の点灯や空調の使用が不可欠な東京Dを4月中は使用しないと決定。ヤクルトとの本拠地での開幕カードは西日本の地方球場で調整した結果、宇部、北九州での2連戦に変更となった。

 52年の本拠地制となって以来、巨人が本拠地球場以外で開幕戦を行うのは初めて。当時、巨人の宇部での試合は56年ぶりだった。福島第2原発のある福島県富岡町、郡山市、茨城県潮来市、千葉市から宇部市に避難する計5世帯20人を球場に招待。このうち乳幼児から小学生までの11人がグラウンドに出て守備位置に就く選手とハイタッチした。

 試合は午後6時2分にプレーボール。巨人は開幕投手の東野峻が7回途中2失点と好投。長野久義の3ラン、坂本勇人の適時二塁打などで9―2で勝利した。

3時間13分の試合後、ヒーローインタビューで坂本は「今、日本が頑張る時だと思う。山口の皆さんも一緒に頑張っていきましょう」と声を張り上げた。

 あれから15年を迎える。この日は当時を知る球団スタッフらが宇部での開幕戦を回想。東北の復興への思いを改めて強くした。

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