◆オープン戦 ソフトバンク2―2巨人(10日・宇部)

 巨人のドラフト1位・竹丸和幸投手(24)=鷺宮製作所=が10日、ソフトバンク戦に先発し、5回5安打7奪三振、無失点と好投。これで実戦は13イニング連続無失点で、目標の開幕ローテーション入りへ大前進した。

直球も自己最速の152キロにあと1キロと迫る、プロ入り後MAX151キロを計測するなど、アピールした。

 竹丸の渾(こん)身の1球が、左打者の内角低めにズバッと決まった。初回1死から空振り三振を奪い、迎えた2死走者なし。フルカウントからの148キロ直球に、25年パリーグ最高出塁率の柳町が反応できなかった。2回2死まで4者連続K。「相手打者も初見。そういうところも大きいかなと思います」と謙虚なルーキーが、実力を示した。

 走者を背負っても、落ち着きぶりは健在だった。3回無死一塁。目の前にはねた海野の打球を素早く処理し、迷わず二塁へ送球。投ゴロ併殺打でピンチを切り抜けた。「うまく修正できたので、そこもきょうはよかった」とうなずいた。

5本の単打を許したが一度も二塁を踏ませず、慣れない宇部のマウンドでも安定感は抜群。阿部監督が「すごくマウンドさばきが落ち着いている」と評価すれば敵将の小久保監督も「さすがドラフト1位という感じ」と褒めちぎった。

 “指令”にも一発回答した。7日のオリックス戦(京セラD)終了後、指揮官が投手陣全体に「自分の真っすぐに自信を持って投げてほしい」と指示。ミッションを達成すべく、「真っすぐ主体で、その中で変化球を使ってうまくずらせた」と組み立てた。2回には自己最速の152キロまであと1キロまで迫る、プロ入り後MAX151キロを計測。「いい感じだった」と自信につなげ顔をほころばせた。

 同期の活躍が励みになっている。ルーキー11人のうち、育成含む6人が1軍に同行。登板に向け、連日G球場で先発練習に参加していた左腕は、ドラ2・田和やドラ4・皆川らが活躍する試合を「見ています」と欠かさずチェック。さらに、この日からは同学年左腕の育成ドラ1・冨重が1軍に初合流。寮でもともに過ごす時間が多いという存在に「いい刺激になっている」と気を引き締めた。

 2月11日の紅白戦で実戦デビューから、これで圧巻の13イニング連続無失点で四球もわずか1。「四球は極力出したくない。うまく粘れた」と、持ち前の制球力も発揮し続けている。開幕ローテ入りについて阿部監督は「入ってくれたらうれしい」と語るにとどめたが大きく前進した。竹丸は「危ないところもあったんですけど、結果無失点で終われたのでよかった」。まだまだ「0」を続け万全の準備を整える。(北村 優衣)

編集部おすすめ