◆オープン戦 ソフトバンク2―2巨人(10日・宇部)

 待ちわびた1本が出た。巨人・石塚裕惺内野手(19)が10日、実戦12打席ぶり安打となる先制適時打を放った。

2回2死一、三塁、1ボールから東浜の内角146キロの直球を右前に鋭くはじき返し、「いいところで打てたので、それは良かったです」。勝負強さを発揮し、胸をなで下ろした。

 試合前まで、対外試合で11打席連続無安打。オープン戦の打率は1割4分3厘と本領を発揮できていなかった。那覇キャンプではシートノックでリチャード、荒巻らと大声を出し存在感もあったが、いつしかそれも影を潜めていた。阿部監督からは「19歳だから。それでバカスカ打てって言ったって無理じゃん。何でアピールしていくのって、若さでしょ」と、練習中に大きな声を出すなど積極的な姿勢を求められていた。

 試合前の、フリー打撃中。守備練習で三塁に入ると、指揮官が打撃ケージの横でバットを持った。「お願いします!」と、ノックを要求する石塚に対して阿部監督は耳に手を当て、さらに大きな声を要求。「サードお願いします!!」「監督お願いしまーす!!」と、どんどん声は大きくなった。

試合後は「ああいうのが生きたのかなと思います」と約30分の指導にも感謝した。

 前向きな姿勢を取り戻し、「ファーストストライクから積極的に振りにいけた。そういう打席を増やしていきたい」と原点回帰。指揮官が開幕メンバーを見極める期間としているのは残り2試合。「もらえたチャンスでしっかり結果を出せるように。しっかり準備して、やれることやりたいなと思います」。開幕1軍へ必死に食らいついていく。(臼井 恭香)

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