◆オープン戦 ソフトバンク2―2巨人(10日・宇部)

 この日から1軍に初合流していた巨人の育成ドラフト1位・冨重英二郎投手(24)=BC神奈川=が、2―2の8回から3番手として1軍初登板。最速は147キロを計測し、無安打無失点の1軍デビューを飾った。

 胸は高鳴っていた。1軍合流初日、1万人を超える観客が見守る中マウンドへ。「緊張しました。緊張以外、何もなかったです」。慣れないマウンドだったこともあり、先頭に四球を与えて無死一塁。しかし、ここから実力を発揮した。まずは笹川をスライダー気味に回転する143キロの“まっスラ”で中飛に打ち取って1アウト。続くオスーナを146キロで遊ゴロ併殺打に仕留め、わずか11球でマウンドを降りた。「マウンドに合わせるのに時間がかかってしまった。自分の中では納得がいくところはなかった」と自己採点は辛口だったが、「最後は自分の意図した球で打ち取れた。そこは収穫かなと思います」と手応えをにじませた。

 この日は同級生で同じルーキー左腕の竹丸が先発。

5回5安打無失点の快投を受け「あいつが良かった分、自分も頑張らなきゃ」と活躍を力に変えた。前日9日の移動でも行動をともにするなど、普段から仲良しの2人。良き仲間、良きライバルの姿を励みにした。

 「あまり指にかかったボールはなかった。これから修正していくことはいっぱいある。きょうは自分の持ち味の“まっスラ”がちょっとかかりすぎてしまったので、しっかり腕を振って打者と対戦するのがこれからの課題です」と反省点を挙げた背番号011。支配下に近づく、上々デビューだった。(北村 優衣)

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