スピードスケート男子の新濱立也が11日、所属先の群馬・高崎健康福祉大で会見に応じた。2月に行われたミラノ・コルティナ五輪では日本記録を持つ500メートルに出場し、6位入賞を果たした。

目標としていたメダルには届かなかったが、昨年4月の交通事故による顔面骨折などを乗り越え出場した大舞台を「(五輪まで)1年を切ったタイミングでの交通事故を経験して、その中での6位入賞は色んな人のサポートでここまでこれたと実感した。一人で成し遂げることはできなかった結果」と振り返った。

 ミラノ五輪でのレース後には、30年大会を目指すことを名言。世界選手権から帰国したばかりだが、視線は既に4年後を見据えている。「4年って長いようでものすごい短い。4年後のスタートは始まっているし、実質4年中の1か月が過ぎている。あっという間に来てしまうので、1年1年大事にしていかないといけない」と気を引き締めている。今やりたいことを問われると「いつもと違うトレーニングや、運動をしたい」と時差ボケが残る中だが、スケートのことを常に考えている。

 ミラノ五輪では23年に結婚したカーリング女子、ロコ・ソラーレの吉田夕梨花もスタンドで見守った。4年後へ向けて再スタートを切り、「やりたいところまで、悔いなくやって」と激励を受けていると明かした。吉田は今後の五輪について言及しておらず、夫婦での五輪出場を目指すかは決まっていないと話したが、「自分がやりたいと思っている以上は支えてくれると思う。期待に応えられる結果を求めていきたい」と愛妻にささげる活躍を誓った。

 4年後の五輪で出場がかなえば、33歳で迎えることとなる。「アスリートとしては高齢」としながらも、年齢に関しての意識はあまりない。ミラノ五輪でも女子3000メートルは35歳のロロブリジダ(イタリア)が金メダルを獲得。男子マススタートでもベテランの戦略を生かし、40歳のベルフスマ(オランダ)が大逃げで優勝するなど、ベテラン勢の活躍も光った。

 今大会は1種目の出場となったが、30年大会は22年北京大会以来の2種目出場を狙う。「出るだけじゃなくて500メートルはメダルを獲得したい。1000はどこまで成長できるか。そこ次第でメダルなのか、入賞なのか考えたい」と3大会目で初の表彰台を目標に掲げた。多くの試練を乗り越えてきた29歳が、30代での飛躍を目指す。

編集部おすすめ