大規模災害への備えはどこまで進んでいるのか。東日本大震災から15年を迎えるなか、個人の防災意識や備蓄状況を探った調査から、災害への強い危機感とともに、備えの継続管理という課題も浮かび上がった。
デジタルマーケティング事業を手がけるVALUE FIRSTが運営する「みんなの声研究Lab」は、防災意識と防災グッズに関するアンケートを実施した。調査は2025年12月8日から12月22日にかけて行われ、クラウドワークスに登録する20代以上の男女400人が回答した。
最も不安に感じる災害を尋ねたところ、「地震」が82・00%と突出して多かった。日本は世界有数の地震多発国であり、南海トラフ地震や首都直下地震など大規模地震への警戒感が広く共有されていることがうかがえる。
一方で、実際の備えについては、回答者の7割以上が自宅で災害への備えや対策を行っていると回答した。防災備蓄の日数では「3日分」が152件と最も多く、回答者全体の約4割を占めた。政府や自治体が推奨する「最低3日分」の備蓄が、一定程度浸透している実態が見える。
しかし、備蓄の管理には課題も残る。防災グッズの見直し頻度を尋ねた質問では、「見直していない」が134件で33・50%と3割以上を占めた。次いで「1年に1回」が115件となり、定期的に点検している人は必ずしも多くない状況が明らかになった。
また、災害への備えとして実践していることでは「備蓄品の管理」が95件で最多となり、「家族や知人との情報共有」が80件、「ハザードマップの確認」が65件と続いた。物資の備蓄だけでなく、情報共有や日常的な管理を重視する意識も広がっている。
調査結果からは、災害への不安が行動につながり、一定の備えは進んでいる一方、備蓄の見直しや継続的な管理といった点では改善の余地が残されていることが示された。自然災害がいつ起きてもおかしくない日本において、日常の延長線で備えを維持する取り組みの重要性が改めて浮き彫りになっている。

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