歌舞伎俳優の8代目尾上菊五郎が11日、都内で行われた歌舞伎座「四月大歌舞伎」(4月2~27日)、「團菊祭五月大歌舞伎」(5月3~27日)の取材会に出席し、同級生で幼少期から苦楽を共にしてきた市川團十郎への思いを語った。

 5月の「助六由縁江戸桜」で花川戸助六役の團十郎と、三浦屋揚巻役で共演する。

演目の選定にあたり、團十郎から電話をもらい「助六をやらないか?」と誘われたという。「團十郎家と菊五郎家は、初代菊五郎から連綿と続いてきた関係がある。團十郎家に引き立ててもらったおかげで、菊五郎家は江戸に出てこられた。歴代の團菊が歌舞伎を引っ張ってきた歴史も踏まえて、古典をしっかり継承して盛り上げていきたい」と力を込めた。

 揚巻役は13代目團十郎襲名披露の2022年以来、4年ぶり。團十郎からは「今後も相手役をやってほしい」とラブコールを送られているが、立役と女形の“兼ねる役者”である8代目菊五郎は「立役と女形で共演したり、立役と立役でぶつかることもあると思いますが、何十年もかけて團菊で磨き上げていければ。見守っていただきたいと思います」と語った。

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