◆オープン戦 ソフトバンク15―2巨人(11日・みずほペイペイ)

 戸郷は2イニング目までは空振りも奪えて無失点で切り抜けたが、3イニング目はフォークも捉えられていた。1イニング目に140キロ台後半だった直球の球速が140キロ台前半に落ちたことも、見極められた要因だろう。

 今年はキャンプ中からリリースポイントを低くした「新戸郷」として、力感なく、それでいて打者が球速以上に感じる力強いボールをイメージしてやってきた。いい時を知っているから本当は150キロ台の球速を求めたいけど、質のいい球で常時140キロ台後半は欲しい。それくらいないと、やっぱり打者は見極めやすくなってしまう。この日を見ていると、「球速」というものに立ち向かっていく必要があると感じたね。

 技術的に見ると、左足を踏み込んでからの上体が高いので、ボールも高めにいくし、制球が安定しない。今のフォームでは右腕を最後までしっかり振り切れるかが重要になる。

 昨年は不振で2軍落ちも経験し、今季は「変わらないといけない」という思いを強く感じる。試行錯誤した上で新しい戸郷が見たいし、チームに必要だ。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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