矢作芳人調教師(64)=栗東=は11日、ドバイで調整を続けるフォーエバーヤングが予定通り、ドバイ・ワールドC・G1(3月28日、メイダン競馬場)に参戦する方針であることを明かし、現在の状況を説明した。

 中東情勢の悪化から、動向が注目されていたが、強い口調で言い切った。

「自分としては日本のマスコミ報道との距離感にとても困惑しています」。連覇を果たしたサウジCからドバイへ転戦した愛馬に携わる荒木助手、渋田助手とは毎日連絡を取り合っている。指揮官は「少なくとも彼らの生活圏、ホテルからの通勤、メイダン競馬場周辺に関して、危険を感じたことはない。人々は平常通り生活しているので、何も困ったことはない、と」と明かした。

 大前提は「一日も早く平和になってほしい」と願う気持ち。しかし、プロとしての強い思いも胸にはある。「ドバイ・ワールドCも通常通り開催される予定なので、そこに予定のレースがある以上、自分たちとしてはやれることをやっていくだけです」と前を向いた。

 ドバイは昨年、唯一黒星を喫したレース(3着)。今年は苦い経験を踏まえた調整を行っている。「少しゆっくりめに立ち上げました。今週初めからやはりフォーエバーヤングらしい、いい動きが戻ってきたとのことです」とトレーナー。僚馬で同じく遠征中のアメリカンステージもドバイ・ゴールデンシャヒーン・G1(同)に参戦する。

もちろん、安全最優先。そのなかで今できることに全力で立ち向かう。(山本 武志)

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