サッカーJ2、RB大宮アルディージャのMF神田泰斗(17)と、WEリーグRB大宮アルディージャWOMENのDF佐藤百音(17)による“同学年対談”がこのほど行われた。共に大宮の下部組織から高2でプロ契約を結んだ逸材同士が、男女連戦となる14日の明治安田J2・J3百年構想リーグ藤枝戦、15日のWEリーグクラシエカップ広島戦(ともにNACK)を前に初対面。

24年10月にオーストリアの大手飲料メーカー・レッドブルが買収してから変化するクラブへの思いや、今後のビジョンなど4つのテーマについて語り合った。(取材・構成=後藤  亮太)

 初対面だった2人の対談は「初めまして」という初々しいあいさつからスタート。大宮の下部組織出身、高2でプロ、世代別日本代表経験者…たくさんの共通項がある2人が、テーマごとに今の本音を語り合った。

 〈1〉“レッドブル効果”

 24年10月にレッドブルが買収してからクラブは改革を続けている。世界を見据える17歳の2人にとっては、大きな出来事となっている。

 神田(以下、神)「最初聞いた時はみんなびっくりしたと思うし、どうなっちゃうんだろうと思った。でも、全部海外のやり方じゃなくて、日本にも合わせながらやってくれている感じがあるし、若い選手がすごく大切にされている感じも伝わってくる。施設も奇麗になったし、若い選手が海外に行きやすくなったりもしている。ジムの測定でも海外の選手と比べながらできるようになった」

 佐藤(以下、佐)「女子も最初、昼食はお弁当だったけれど、毎日、食堂で提供してもらえるようになった。そういう環境面で変わった部分は大きいし、サッカー面では、共通意識として前から全体でボールを取りにいくことがチームで統一されて、もっとやりやすくなった」

 神「そこは男子も似ている。めっちゃガンガン前からいくし、今年はよりその意識が高くなっている。めっちゃ疲れるけど(笑)」

 佐「食堂もすごくない? 外国人のスタッフの人がたくさんいて、にぎわっている(笑)」

 神「普通のクラブはあんなに外国人スタッフはいないよね。

英語を勉強しないと、と思うし、話せるチャンスがあったら頑張って話している。上達するかもしれないから」

 佐「代表でも海外の選手とコミュニケーションを取る場面があって本当に英語をやらないとなって思った」

 〈2〉高2でプロに

 若い選手を積極的に起用していくクラブビジョンの象徴とも言えるのが、25年7月18日に神田がトップチームの選手としてクラブ史上最年少17歳でプロ契約を締結したことだろう。実はその直前に佐藤はプロ契約を結んでいた。

 神「そんなに近かったんだ! 高3の時はトップチームで練習したいって思っていたから、うれしかったけど、ちょっと不安も…でもチャンスだなって。ただ、急に強化部の方に言われて、めっちゃビックリしたのを覚えている(笑)」

 佐「(育成組織トップ可選手として)昨シーズンも試合には出ていたけど、プロになれるのかなと思っていた中で言ってもらえた。ユースから(トップに)上がることが、みんなの目標になっていけばいいなって思うし、そういう道を作っていけているかな」

 神「でも、大人しかいないから、最初はちょっときつかった。ユースの選手といる方が楽だし、楽しいというのはあった。練習でうまくいかない時はやっぱり不安というのはあったけど、この年齢で契約したからにはそういうのもついてくる」

 佐「人見知りだからコミュニケーションの部分では結構困った部分もあった。けど、先輩たちがなじみやすい環境を作ってくれたから、すごい楽しくやらせてもらっている」

 神「最初は本当に大変だったよね。大人とそんなしゃべることもなかったし。でもだいぶ慣れてきたかな」

 佐「ご飯とかは自分で作っているの?」

 神「クラブハウスで朝昼晩、出してもらっている。料理できないからラッキー(笑)。

でも、去年の夏までは夕飯が出なかったから、自分でオムライスを作ってみたけど、めっちゃおいしかった。海外に行ったら自炊する必要があるから、ある程度できないといけないけど、まだちょっとその余裕はないかな」

 佐「私も全くできない。でもチーズケーキを作るのはうまいよ(笑)」

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