サッカーJ2RB大宮アルディージャのMF神田泰斗(17)と、WEリーグRB大宮アルディージャWOMENのDF佐藤百音(17)による“同学年対談”がこのほど行われた。共に大宮の下部組織から高2でプロ契約を結んだ逸材が、男女連戦となる14日の明治安田J2・J3百年構想リーグ藤枝戦、15日のWEリーグクラシエカップ広島戦(ともにNACK)を前に初対面。

24年10月にオーストリアの大手飲料メーカー・レッドブルが買収してから変化するクラブへの思いや、今後の展望など4つのテーマについて語り合った。(取材・構成=後藤 亮太)

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 〈3〉互いのチームの存在・今季の目標

 男子の14日藤枝戦、女子の15日広島戦は、今年2度目のホーム・NACKでの男女連戦となる。最初の連戦となった2月14日の第2節札幌戦(3〇2)では、開幕戦を上回る1万1474人が来場し、試合終了間際のゴールで劇的な勝利。翌15日の女子のリーグ再開初戦のC大阪戦(1〇0)には過去最多4049人が来場するなど相乗効果を生んでいる。互いの存在と今年の目標についても語り合った。

 神田(以下、神)「女子を応援するサポーターが男子を応援してくれたり、その逆もあるかもしれないですけど、お互いが結果を出すことができるのは、男女共にチームがある良い面なんじゃないかな」

 佐藤(以下、佐)「男子の方が圧倒的に観客が多い中、次の日にホームで試合するとなった時に男子のサポーターさんが女子のことを気にかけてくれる機会が増えて、最近は最多観客動員を更新できた。男子のチームの活躍が、女子にすごいいい影響を与えてくれているなって思う」

 神「今年は個人的にデビューしないといけないし、自分が出ることによって、チームに何をもたらせるかっていうのは、もっともっと自分が出たときに示さないといけないこと。そこはまだまだ全然足りないから、やるしかない」

 佐「WEリーグに出させてもらっている中で、まだ(リーグ戦で)得点を取れてない。それは自分の中で結構やらならなきゃいけないなと思っているし、1対1の部分で強みを出していく上に、点も取れるサイドバックになりたい」

 〈4〉世界の経験・将来の展望

 共に世代別代表にも選出されるなど国際経験も豊富。またレッドブルグループの一員となり、ライプチヒ(ドイツ)、ニューヨーク・レッドブルズ(米国)、レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)との提携も生まれた。アカデミー活動もグローバルに変化。神田は昨年8月に4グループから育成年代の選手が集結し、RBライプチヒU―19として参加した国際大会に出場し、11月には現地での練習参加も経験した。

また佐藤もU―17日本代表として、昨年10~11月のW杯に出場。世界での経験を経て、2人が見据える将来のビジョンとは。

 神「同じ年のライプチヒのプロの選手がどのくらいのレベルかを体感できた。すぐに現地にいけるっていうのはレッドブルグループの強み。どう生かすかは自分次第だし、そういう意味では本当にいい経験をクラブにさせてもらっている」

 佐「男子の選手がライプチヒやニューヨークに行っているのを見て、女子としては結構羨ましいなって思っている」

 神「自分はケガで(U―17)W杯に行けなかったから、(佐藤が)W杯に出ていて、すっごい羨ましい。絶対いい経験になるって思っていたから。でも(練習参加などで)海外を経験して、フィジカル面では向こうの選手の方がすごいのは分かっていたけど、その中でもボールを持ってチームを落ち着かせたり、前につけたりっていう部分は、海外のチームでも自分にとっては強みになった。そういう部分をもっともっと出せるようになってきたら、海外でも活躍できるのかなって思う」

 佐「(U―17W杯では)日本の選手は結構小さい選手が多いので体格差は一番感じた。もっと筋トレとか頑張っていかないと。最後の(1―5で敗れた準々決勝の)北朝鮮戦は勢いに負けてしまった部分もある。1対1の守備は結構通用したなと思ったけど、ビルドアップや味方ともっと連携していくのは今の課題。もっとよくしていきたい」

 神「将来は、欧州で活躍して、A代表に入って、W杯で活躍したい。

やっぱり前回の(カタール)W杯を見ていても、世界中が注目するし、盛り上がる。そこで優勝できたらすごいいろんな人に喜んでもらえるということを考えたら、やっぱり目指したいなって思うよね」

 佐「一番大きい目標としては、なでしこジャパンに入って、W杯で優勝すること。(なでしこジャパンDF)古賀塔子さんのようにセンターバックもサイドバックもできる選手を目指していきたい。そのためにチームで結果を残していきたい」

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