新年度を前に、働き方を見直す動きが広がっている。スキマ仕事のマッチングサービス「ご近所ワーク」を運営するご近所ワーク株式会社が実施した調査によると、2026年4月からの新年度に合わせて働き方を「見直す予定」または「検討中」と回答した人は約60%に上った。

子育て世帯が直面する「小1の壁」「小4の壁」など、家庭環境の変化が働き方に影響を与えている実態が浮かび上がった。

 調査は2026年2月26日~3月3日にかけて実施され、「ご近所ワーク」に登録するワーカー417人が回答した。働き方を見直したい理由として最も多かったのは「スキマ時間を有効活用したい」というタイパ(タイムパフォーマンス)重視の考え方だった。加えて、新年度に発生する学用品購入などの出費に備えたいという声も多く、物価高が家計に与える影響も背景にあるとみられる。

 回答者の約40%は中学生以下の子どもと同居しており、生活スタイルの変化も働き方の見直しを促す要因となっている。特に「小1の壁」「小4の壁」については、対象者の約65%が「直面している」「過去に経験した」「将来的に不安がある」と回答。長期休暇中の食事準備や宿題の対応、仕事の調整など、保護者の負担増が課題として挙げられた。

 こうした状況の中、新しい仕事を始める際に心理的ハードルを下げる要素としては「自宅から近い立地」と「勤務時間や業務内容の自由度」がほぼ同率で最多となった。さらに「応募の手軽さ」や「対人ストレスの少なさ」も重視されており、ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける環境を求める傾向が強い。

 同社では、近隣に住むワーカーが店舗巡回や清掃、設備点検などの現地作業を担うことで、企業の移動時間や交通費の負担を軽減できるとしている。企業側では人件費を約40%削減した事例もあり、人手不足対策と柔軟な働き方の両立につながる仕組みとして注目されている。

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