北浦はバットが空を切ると笑みを浮かべ、ベンチへ歩みを進めた。1―0の8回に3番手で登板。

2死から野村に左前打を浴びたが、最後は代打・川瀬を147キロ直球で空振り三振に仕留めた。6日ぶりの実戦は1回13球1安打無失点。これでオープン戦は3試合連続0封とまたアピールに成功し「今日は本領を発揮できたのでよかったです」とはにかんだ。

 昨オフ日本ハムを自由契約となったが新天地で躍動している。「打たれるのも勉強って感じなので、楽しんで投げています」とこの日も走者を背負っても動じることなく堂々と腕を振った。課題としていた変化球を投げる際の腕の緩みも改善し、「いい感じに決まっていたり、コースギリギリに投げられるところもあったのでよかった」と手応えを得た。

 左の中継ぎとして立場を築くチャンスだ。現在1軍は北浦、中川、石川の3人。1軍参加の宮原、冨重は2軍に戻り、高梨なども現在、ファームで調整中で開幕1軍に近い位置にいることは間違いない。「どんどん絞る期間に入ってきている中で2軍降格という名前に挙がらないようにしたい。与えられた試合の中で自分の力をどれだけ発揮できるかだと思います」。最後まで油断せず食らいついていく。

(水上 智恵)

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