「ABEMA大相撲」の専属解説者の元横綱・若乃花(3代目)の花田虎上氏がこのほど、スポーツ報知の取材に応じた。3月8日の初日を解説後、昇進後優勝経験のない横綱・豊昇龍(立浪)について言及。

横綱で賜杯に届かなかった自身の経験から奮起を期待した。(取材 山田 豊)

 豊昇龍は初日に得意でない小結・熱海富士(伊勢ケ浜)をなんとか退け白星発進した。

 「右が強いのにわざわざ左の上手を離して右下手で投げているが、一連の流れでどう攻めたらいいか相手に読まれてしまう。結局右だけなんだろと思われているので、頭を下げて右下手でいかないと親方衆がいうように強引な印象が抜けない。理詰めの相撲を取れれば劇的に変わるはず」

 昨年初場所後の昇進後、豊昇龍は優勝できていない。花田氏も現役時代は横綱で賜杯を抱かぬまま引退した。

 「横綱での優勝というプレッシャーはかかってくるんじゃないですか。僕は横綱で優勝しなかったから一生言われている。もう大変。忘れようと思ってもそうはいかない。僕は豊昇龍に大きい相撲じゃなくてのびのびやってもらいたい。そうしたらいずれ絶対優勝できる」

 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)も横綱・大の里(二所ノ関)の元へ出稽古したり順調な仕上がりなようだ。

 「負けてもいいから前に出ていってほしい。気持ちが大切。吹っ切れるのは自分だけ。周囲に何を言われても打ち破るのは自分しかいない。僕は現役中に早く横綱に上がりたいとか思ったことはないけど年を取ると体ぼろぼろになる。若いうちに上がったほうがいい」

 琴桜は祖父が元横綱の初代・琴桜で父が佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)と相撲一家に生まれた。花田氏にとっても通ずるものもあるはずだ。

 「おじいちゃんよりお父さんの佐渡ケ嶽親方のほうが意識するんじゃないですかね。師匠に怒られるの嫌でしょう。でも体が大きいですから自信をもってほしい。自分が嫌だなと思うことをやって、楽だなと思うことを避けたらいいと思う」

 ◆花田 虎上(はなだ・まさる)本名・花田勝。1971年1月20日、東京・中野区出身。

88年春場所、弟の光司(元横綱・貴乃花)とともに、父(元大関・貴ノ花)が師匠の藤島部屋(当時)から初土俵。90年秋場所、新入幕。93年名古屋場所後、大関に昇進。98年夏場所後、横綱に昇進した。2000年春場所限りで引退し、同年12月、日本相撲協会を退職。現在はタレント、スポーツキャスターなどで活躍中。優勝5回。幕内通算487勝250敗124休。殊勲賞3回、技能賞6回。現役時代のサイズは180センチ、134キロ。得意は左四つ、寄り、おっつけ。

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