卓球の世界ツアー、シンガポール・スマッシュは1日に閉幕した。女子ダブルスでは張本美和(木下グループ)、早田ひな(日本生命)の「みわひな」ペアが、全種目を通じてグランドスマッシュでの日本勢初制覇の快挙。

日本勢として新たな歴史を築いた大会となった。ツアーを主管するワールド・テーブル・テニス(WTT)の最高経営責任者(CEO)スティーブ・デイントン氏がこのほどスポーツ報知などの取材に応じ、WTTの大会の日本開催に向け、意欲を示した。

 ―5度目の開催を迎えたシンガポール・スマッシュを振り返って。

 「今年で5年目を迎え、非常に面白い大会を卓球ファンの皆様に届けられていると思っている。今年はWTTの運営側のチームワークも上がった。今後、より良い大会に成長させるためにより(観客の入る)大きい会場を選択していきたい」

 ―卓球のマーケティングの成果と今後の見通し。

 「最も成長が早いスポーツだと認識している。テニスやバドミントンなど他のラケット競技との差も詰められてきた。ただ、WTTの試合も賞金額は上がったが、テニスのツアーと比べるとその額は明らかに違うので、まだまだこれから。テニスに近づけるように頑張っていきたい」

 ―他のグランドスマッシュの大会について。

 「昨年はヨーロッパ(スウェーデン)、アメリカで新たに開催したが、まだ1年目で完璧ではない。ただ、欧米で開催できたことは大きい。

5年後ぐらいまでにはシンガポールと同じぐらいの集客、盛況のレベルにしていきたい」

 ―WTTの大会の日本開催について。

 「23年に女子のファイナルズ名古屋、24年にファイナルズ福岡、昨年夏にチャンピオンズ横浜を開催してきた。首都圏の横浜では観戦チケットが売り切れた日が多かった。大成功と言える。今後も日本で開催したい。現地の協賛企業と協力し、より大きい会場を検討したい。日本の役所からのサポートもいただけるようにしたい」

 ―選手とファンの交流。

 「選手が試合に集中したいだろうと配慮もしてきたが、近年は選手の意識も変わり、ファンがいないと成り立たないことも理解してきた。試合を終えた選手が即席サイン会を実施したり、ファン対応もより良くなっているが、さらに選手にとって、ファンにとってより良い形を見つけたい」

 ◇シンガポール・スマッシュ 世界ツアー「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」において最も格付けが高いグランドスマッシュ。年間で最大4大会。今年は6~7月に米国、8月に欧州、10月にも中国で開催。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目を行い、世界ランクに関わるポイントも大きく、各種目優勝で2000ポイント。

賞金総額は155万米ドル(約2億4000万円)、シングルス優勝者には、賞金10万ドル(約1500万円)。

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