◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 同級1位ノニト・ドネア―同級4位・増田陸 ▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者アンソニー・オラスクアガ―同級6位・飯村樹輝弥 ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ノックアウト・CPフレッシュマート―同級2位・岩田翔吉 ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・松本流星―同級4位・高田勇仁(3月15日、横浜BUNTAI)

 WBC世界ライトフライ級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(35)=タイ=が15日、横浜BUNTAIで前WBO世界同級王者の同級2位・岩田翔吉(30)=帝拳=の挑戦を受ける。本名は「サマヌーン•ニヨムトロン」で、一風変わったこのリングネームには、タイ特有の事情がある。

 タイ人ボクサーの名前は、「リングネーム」+「スポンサー名、所属ジム・プロモーター名」で構成されることが多い。「ノックアウト」は元ムエタイのルンピニー王者で、ムエタイ時代から「パンチが強くてKOが多かった」ことからリングネームとしており、ボクシング転向後も使用。「CPフレッシュマート」はスポンサーでタイ国内で数百店舗を展開する食品スーパーの名称だ。

 WBA世界スーパーフライ級王座を19度防衛したタイの英雄・カオサイ・ギャラクシーの「ギャラクシー」はジムの名前だ。

 かつて辰吉丈一郎、西岡利晃、長谷川穂積ら多くの日本人世界王者と激闘を繰り広げた元WBA・WBC世界バンタム級王者ウィラポン・ナコンルアンプロモーションは、キャリア初期は「ウィラポン・サハプローム」のリングネームだったが、後にスポンサーである映画会社「ナコンルアンプロモーション」を使用。

 1997年11月に辰吉丈一郎に7回TKO負けを喫してWBC世界バンタム級王座から陥落した元世界2階級制覇王者シリモンコン・ナコントンパークビューは、スポンサーの不動産会社「ナコントンパークビュー」を使用。ムエタイ時代からボクシング転向初期まではシリモンコン・シンマナサック、その後シリモンコン・ナコントンパークビュー、シリモンコン・シンワンチャーとリングネームを変え、シリモンコン・シンワッサとしてK―1のリングにも上がった。

 内藤大助、亀田興毅らと世界戦を戦った元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカムの「ウォンジョンカム」は本名だったが、ほかにポンサクレック・ナコントンパークビュー、ポンサクレック・シンワンチャー、ポンサクレック・クラティンデーンジムなどと複数のリングネームを使用していた。

 日本でも、元WBA世界スーパーフライ級王者・セレス小林(現セレススポーツジム会長)のリングネーム(本名は小林昭司)は、勤務していた冠婚葬祭会社「千代田セレモニー」の結婚式場の名前から取ったものだ。

編集部おすすめ