大相撲春場所6日目(13日目、エディオンアリーナ大阪)

 4場所ぶりの十両の土俵となった西2枚目・友風(中村)が東2枚目・朝翠龍(高砂)をはたき込んで2勝4敗とした。

 支度部屋で友風が苦笑いを浮かべた。

「本当は前に出たかった。絶対に引かないぞと思っていました。ですが、師匠(中村親方=元関脇・嘉風)からは『はたいて来い』と言われました。どういう意味だったのですかね」。はたき込みは友風の通算勝ち星の4割以上を占めている得意技。師匠のゲキは自分の相撲を取り切れという意味だったのかもしれない。

 5日目に竜電に敗れた一番が起爆剤になった。「負けた一番ですけど、自分ではエンジンのスイッチが入った一番でした。師匠からも『力が入っていい相撲だった』と褒められました。見た目はあっけなく、格好の悪い相撲でしたけど、見てくれている人がいるんだなと思いました。うれしかったですね」。

 負けられなかった。

「今日は息子(長男=2歳)の誕生日なんです。絶対に勝つぞと思って土俵に上がりました」と言って気持ちのいい汗を拭いていた。

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