アニメ「銀河鉄道999」のメーテル役で知られた声優池田昌子(いけだ・まさこ)さんが3日午後0時27分、脳出血のため死去した。87歳だった。

同アニメで鉄郎の声を演じた声優の野沢雅子が、故人をしのんだ。

 野沢は池田さんとの日々を「銀河鉄道999で共演して以来、ずっと収録以外でも『鉄郎ちゃん』『メーテル』と呼び合って、喫茶店で周りの人から驚いた顔で見られたこともありましたね」と回想。「私の中でメーテルは『池田さん』でも『昌子さん』でも『マコちゃん』でもなく、メーテルそのもの。美人で凛として笑顔の素敵な大切な戦友でした」とコメントした。

 2023年に85歳で亡くなった原作の漫画家・松本零士さんのお別れの会では、池田さんと一緒に弔辞を述べた。同アニメで車掌役だった肝付兼太さんも16年に亡くなっており「松本先生も車掌さんも旅に出てしまって、メーテルしか仲間はいなかったのに、メーテルまで同じ世界からいなくなってしまったなんて、寂しくてたまりません。でもきっと、メーテルは999に乗って車掌さんや松本先生と旅に出かけたんですよね」と想像。「また映画の時のように私だけこちらに残されてしまったけれど、私はもうしばらくこちらで頑張ります。また、どこかの星で会える時まで」と惜別した。

 池田さんは東京都出身。児童劇団を経て、1949年の映画「風の子」で子役としてデビュー。ラジオドラマなどで声優業も始めた。

当初は洋画などの吹き替えが中心だったが、アニメ「エースをねらえ!」のお蝶夫人などで人気となり、アニメの分野にも進出。凜(りん)としたメゾソプラノの声で「銀河鉄道999」のメーテル役は生涯の当たり役となった。

 英国の女優オードリー・ヘプバーンさんの専属の吹き替えでも知られ、「ローマの休日」など50年以上にわたり、多くの名作に命を吹き込んだ。近年は「綾鷹」のテレビCMなどナレーションでも知られた。

 ◆野沢雅子コメント全文

 メーテル、あなたの訃報を聞いた時、涙が溢れて止まりませんでした。

 銀河鉄道999で共演して以来、ずっと収録以外でも「鉄郎ちゃん」「メーテル」と呼び合って、喫茶店で周りの人から驚いた顔で見られたこともありましたね。

 私の中でメーテルは「池田さん」でも「昌子さん」でも「マコちゃん」でもなく、メーテルそのもの。美人で凛として笑顔の素敵な大切な戦友でした。

 松本先生も車掌さんも旅に出てしまって、メーテルしか仲間はいなかったのに、メーテルまで同じ世界からいなくなってしまったなんて、寂しくてたまりません。

 でもきっと、メーテルは999に乗って車掌さんや松本先生と旅に出かけたんですよね。

 また映画の時のように私だけこちらに残されてしまったけれど、私はもうしばらくこちらで頑張ります。

 また、どこかの星で会える時まで。

 その時を楽しみにしています。

 野沢雅子

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