第49回日本アカデミー賞の授賞式が13日、都内のホテルで行われ大ヒット映画「国宝」(李相日監督)の吉沢亮が最優秀主演男優賞を受賞した。名前を呼ばれた吉沢は壇上で、プレゼンターを務めた共演の横浜流星と熱い抱擁を交わした。

「僕の名前を呼んでくれて、ブロンズを渡してくれた横浜流星と大変な稽古期間を乗り越え、彼がいなかったらこの場に立つことはできなかった…。映画にとっても、僕自身にとっても偉大な存在でした」と感謝した。

 単身で歌舞伎の世界へ飛び込み、世襲の歌舞伎界の中で、才能を武器に稀代の女形として脚光を浴びていく立花喜久雄を演じた。自身は15歳で芸能事務所・アミューズ入りし、今年で17年。これまでの芸能活動を振り返りながら「今までお芝居、楽しいなって思いだけで役者を続けてきた。今回、その道を生きる人間の険しさを痛感して、その先にある喜びのようなものに触れられた気がする。改めて、この道に生きる自分を見つめ直す機会になりました」としみじみと語った。

 同映画は邦画実写作品の興行収入歴代1位を記録し、203億4000万円(8日時点、興行通信社調べ)を突破している。空前のフィーバーをよそに、吉沢自身に慢心はない。「映画を愛する皆さまに楽しんでいただける作品に参加できるよう、精進してまいります」と更な飛躍を誓った。

 同映画は吉田修一氏の同名小説を原作に、歌舞伎界の愛憎劇を濃密に描写した作品。米国で15日(日本時間16日)に発表される第98回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされているが、大きな弾みを付ける。

 優秀主演男優賞は「爆弾」の山田裕貴、「秒速5センチメートル」の松村北斗、「敵」の長塚京三、「宝島」の妻夫木聡が受賞した。

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