◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 同級1位ノニト・ドネア―同級4位・増田陸 ▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者アンソニー・オラスクアガ―同級6位・飯村樹輝弥 ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ノックアウト・CPフレッシュマート―同級2位・岩田翔吉 ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・松本流星―同級4位・高田勇仁(3月15日、横浜BUNTAI)

 世界挑戦者決定戦、トリプル世界戦に出場する8選手が13日、横浜市内のホテルで会見を行った。1年ぶりの王座返り咲きを狙うWBC世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(帝拳)は、圧倒的な勝利を宣言。

元ムエタイ王者で現役軍人というノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)を「タイのレジェンド」と尊敬しながらも、すべてで上回ることを約束。WBA世界バンタム級挑戦者決定戦のノニト・ドネア(フィリピン)、増田陸(帝拳)の両選手も勝利をアピールした。

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 ひな壇で横に座る王者がミニマム級時代に16度の防衛(暫定王座を含む)を誇ろうが、岩田の自信に揺るぎはない。「この試合に向けて4か月間調整してきた。スピード、パワー、テクニック、フィジカル、すべてで上回る準備をした」。スパーリングはこれまでの試合の倍以上の量を消化した。量以上に「相手の質が違った」という。アマ世界王者で同門のWBC世界スーパーフライ級1位・坪井智也、今回の興行に出場するWBO世界フライ級王者のオラスクアガ、そして飯村ら世界のトップと実戦練習を重ねたことが、自信の裏付けとなっている。

 対戦相手のノックアウトは地位も名誉も手にしたチャンピオンだ。ムエタイでルンピニー(ムエタイの競技場)の王者となり国際式に転向。昨年12月にはライトフライ級でも王座を獲得し、2階級制覇を達成した。「自分がデビューした頃はミニマム級で世界王座を防衛していた。

最終的に16回も防衛して、まさにタイのレジェンド」と敬意を表した。岩田も小学生時代はキックボクシングを習っていた。ムエタイの試合はよく見ていたと振り返り、「ノックアウト選手がルンピニー(ムエタイの競技場)のチャンピオンになった時のルンピニーのレベルがすごく高かったことを覚えている。本当に生物的に強いんだろうと思っている」。

 最上級の褒め言葉を並べ王者をたたえた。が、最後は本音をぶつけた。プロボクサーであり、タイ陸軍で技術者として勤務する現役軍人のチャンピオンへ、言い聞かせるように言った。「リアルなドキュメンタリー番組で厳しいタイ陸軍を見たことがある。その経験を試合でいかしてくるとは思うが、レジェンドの老かいさを感じながら、自分の流れに持っていきたい。自信はある。今回は自分が一番試合を楽しみにしている」。減量はリミット(48・9キロ)まであと900グラム。

すべてが順調に進んでいる。(近藤 英一)

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