「ABEMA大相撲」の専属解説者の元横綱・若乃花(3代目)の花田虎上氏がこのほど、スポーツ報知の取材に応じた。3月8日の初日を解説後、今場所の期待の力士を明かした。

また今場所の解説への意気込みや、みどころも明かしてくれた。

 関脇・霧島(音羽山)は先場所は関脇で11勝。関昇進の目安とは「三役で直近3場所合計33勝」とされ、足がかりをつくった。今場所は大関復帰へ足場固めとなる。

 「霧島には文句を言われないように返り咲き優勝を狙ってほしい。今場所優勝候補の一力士。もし大関に復帰したら、前に上がったときとは違う。苦しい思いもしているのでいい大関になる」

 新入幕の藤青雲、藤凌駕(藤島)の師匠・藤島親方(元大関・武双山)は現役時代にしのぎを削ってきた。

 「藤青雲は師匠の攻めながら前に出るという師匠の教えを体現している。武双山とは違うけど前に出ないといけないのが両力士から見えている」

 幕内・義ノ富士(伊勢ケ浜)は先場所2つの金星を獲得した。将来の大関候補とも呼ばれる。場所前は伊勢ケ浜部屋で、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)の暴力問題が明らかになり、師匠が休場措置。

環境面も心配される。

 「苦手をクリアすれば優勝争いできる。克服するには苦しいことを補う必要がある。初日に敗れたようにもったいないところをなくしたら大関へ上がる。三役はすぐ通過してほしい力士。(雑音は)気になると思うけど本人の人生。無になって戦ってほしい」

 今場所前に花田氏はWBCの日韓戦を東京ドームで現地観戦した。ABEMAの相撲と同じく「NET FLIX」もネットの生配信でWBCを生中継し話題になっている。

 「新しい時代。僕は伝統のある相撲を新しい人も受け入れられるようにしたい。同時に若い人の考えと感性についていこうと思っている。WBCの日韓戦を見に行ったら面白かった。

頑張る姿を見て相撲も負けていられない、力士も負けていられないなと思った」

 WBCではドジャースの大谷翔平投手らメジャーリーグ勢が大活躍している。

 「大谷選手、鈴木(誠也)選手、吉田(正尚)選手、村上(宗隆)選手、岡本(和真)選手らが米国で頑張っているけど相撲の場合は日本が“メジャーリーグ”。国技の名に恥じない戦いをみせてほしい」

 今場所もわかりやすい解説を心がける。あらためてみどころや意気込みを聞いた。

 「細かいところや一歩先にいく解説を心がける。あと力士は土俵で性格が出るのでわかりやすく伝えたい。でも、時には難しくプロが聞いても聞いて良かったと思えるような解説したい」

 タッチペンを使った解説も花田氏の発案でNHK中継にはない。相撲芸人のあかつとの解説も話題を呼ぶ。

 「競技で相撲をやったことないあかつさんのすごさと面白さもある。解説も進化していくというもの。自分も若い人と接することで変えていけるはず」

 最後にABEMA視聴者へのメッセージを聞いた。

 「わかりやすく的確に、そして一歩先をいく解説をしたい。

でも面白く、あまり堅苦しくなく。ABEMAならではの大相撲を伝えていければいいなと思います」=おわり=

  ◆花田 虎上(はなだ・まさる)本名・花田勝。1971年1月20日、東京・中野区出身。88年春場所、弟の光司(元横綱・貴乃花)とともに、父(元大関・貴ノ花)が師匠の藤島部屋(当時)から初土俵。90年秋場所、新入幕。93年名古屋場所後、大関に昇進。98年夏場所後、横綱に昇進した。2000年春場所限りで引退し、同年12月、日本相撲協会を退職。現在はタレント、スポーツキャスターなどで活躍中。優勝5回。幕内通算487勝250敗124休。殊勲賞3回、技能賞6回。

現役時代のサイズは180センチ、134キロ。得意は左四つ、寄り、おっつけ。

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