巨人女子チームが14日、栃木県内で今季公式戦初戦となる大会「栃木さくらカップ2026(フリーの部)」に出場、1、2回戦に連勝し準決勝に進出した。隠善智也監督は初陣を好スタートで飾った。

 宮本和知監督が今月初めに球団内異動のため監督を退任。コーチから昇格し指揮を執った隠善監督は、「チームとして初戦は緊張していましたが、エースが試合を作ってくれた。ほとんどコーチでやっていたことと変わりませんが、この1勝はコーチとは違う喜び。宮本さんが作り上げたことを継承してきたい」と監督デビューを振り返った。

 1回戦の桃山学院大(大阪)戦では初回、金満梨々那の先制適時三塁打などで2点を挙げ、2回以降も点を重ねた。先発した日本代表の清水美佑は毎回ランナーを出すものの4回を3安打無失点。9―0の5回コールド快勝した。

 東海NEXUSとの2回戦では一転、相手を攻略できず5回まで無得点と苦しい展開に。2点を追う6回に長田朱也香の適時打で追いつき、同点のまま延長8回タイブレークに突入。1点を失ったが、その裏に中江映利加、山下陽夏の連続適時打でサヨナラ勝ちした。指揮官は「最後は選手が一つになった。緊迫したゲームを勝ち取れたのは自信になる。

私自身もすごくうれしかった」とほおを緩めた。

 ルーキーのダブル左腕は明暗が分かれた。第1試合では、3日にクラーク記念国際高を卒業したばかりのルーキー・菊田波音が最終回を無失点締め。「ドキドキでしたが、点差があったので目の前のバッターとの勝負を考えられた。ジャイアンツのユニホームに見合ったプレーをしていこうと、頑張れました」と笑顔をみせた。一方、昨秋のアジア杯でU18日本代表として出場し大会MVPと活躍した大体大出身の柏崎咲和は、第2試合の6回に2番手で登板したが、連打を浴び0回1/3を2失点。「緊張はしなかったのですが、点が取れない展開で締めていかないとという気持ちが空回りした。勝負所の精度を上げないと」と悔しがった。

 隠善監督は15年に現役引退後、球団広報として長く携わった。取材される立場に変わって、「それが一番気持ち悪いです。監督と言われるのも慣れないですし」と本音ものぞかせる。それでも「女子野球発展のために、できることを精一杯やっていきたい」と語った。

 さくらカップは20年に始まり、小学生部門など4つの部門で行われている。クラブ、大学が参加するフリーの部は今回、全国16チームが出場。15日に準決勝と決勝が行われる。

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