J2北海道コンサドーレ札幌が、今季初の90分勝ちを初完封で飾った。アウェーのJ2磐田戦は、0―0の後半アディショナルタイム2分、DF西野奨太(21)がプロ初得点を決め1―0で勝利。
札幌が今季6戦目でようやく手にした勝ち点3。川井監督は歓喜に沸くサポーターにあいさつし、拍手でその声に応えた。「90分での初勝利で、ファン、サポーターに一番いいものを持って北海道に帰ってもらえることを、非常にうれしく思います」。勝利を分かち合えたことを一番に喜んだ。
2か月の積み重ねが最終盤での劇的弾につながった。後半AT、右サイドのサフォから高尾、田中克、再び高尾と短いパスを1タッチでつなぎ、崩した。右サイドバックの高尾が深い位置まで侵入して出したパスをセンターバックの西野が合わせた得点。川井監督は「良い崩しからの良い得点というところでは我々の形が出た」とうなずいた。目指す攻撃的スタイルの根底にある理念は「11人が関わって動き続けること」。
負傷者も複数いる中、できる限りの策を講じた。左サイドバックには開幕戦を最後に出場のなかった堀米悠斗(31)を起用。ボランチには前節松本戦でデビューしした新人の川原颯斗(22)を初先発させた。ともに足を止めず、体を張り続けた姿に、指揮官は「出られていない悔しさをぶつけてくれた」と評価した。
センターバックも西野が右、家泉を左へと、全体のバランスを考えて配置転換した。プロ初得点で試合を決めた西野は「良い感じでできた」と振り返り、「情けない失点を繰り返してきたが、今日は90分切らさずにやる姿を見せられたと思う」と意地を強調した。
泥臭さも出しながらつかんだ勝ち点3。川井監督は「今日はきれいなフットボールではなかった」と口にしつつも、「今までの北海道コンサドーレ札幌の勝ち方ではないような勝ち方をできたんじゃないか」と続けた。言葉通り、J1で堂々と渡り合っていた数年前のように、華麗につないで相手を圧倒した訳ではない。ただ、この日見せた姿は、今後への伸びしろと可能性を、確実に感じさせた。

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