◆オープン戦 巨人1―8日本ハム(14日・東京ドーム)

 巨人・阿部慎之助監督(46)が14日、日本ハム戦(東京D)で引退試合に臨んだ長野久義氏をねぎらった。代打で最後の安打を放った背番号7に「やっぱ天才ですよね。

こうやって終われる人はなかなかいない」と自主トレをともにするなど、かわいがってきた後輩をたたえた。試合は楽天から移籍したスペンサー・ハワード投手(29)が初回に2ランを浴びたが、2回以降は立て直して3回3安打2失点(自責1)にまとめ開幕ローテ入りへ一歩前進した。

 まな弟子の最後の花道を目に焼きつけた。阿部監督はベンチで感慨深い様子で引退試合の長野氏の打席を見守った。8回2死、キャベッジの代打で起用。柳川の149キロ直球を痛烈な中前安打とすると、ベンチで総立ちの選手とともに拍手を送った。続く岸田の右前安打で三塁に激走。直後の守備では右翼で飛球をさばいた。「すごいね。いい一日になったと思う。躍動してたね」とうなった。

 現役時代にはグアムでともに自主トレを行い、思い入れが強い後輩の一人だ。

「いや、こうやって何もしていない人がね、ボコって打つんだからね。やっぱ天才ですよね」と巧みなバットコントロールを称賛。長野氏がネクストサークルに姿を見せた瞬間から、満員の東京D場内は大歓声。「チョーさんを象徴しているよね、って思いました」と人気の高さを改めて実感した。

 チームメートに手本を示したようなセンター返しの最後の安打。19歳の石塚ら、長野氏が期待を寄せる次世代を担う若手の心にも響いたはずだ。阿部監督は「生きざまじゃないけどね。こうやって終われる人ってなかなかいないし。若い選手も将来的にそうなれるように頑張ってもらいたい」と有終の美を飾った背番号7の“後継者”が一人でも多く出ることを願った。

 今季の東京D初戦。以前から、この日に開幕を見据えたメンバーで臨みたいとの意向を示してきた。打線は1番から浦田、泉口、坂本と並べ、4番にはキャベッジ。

7番の中山が2安打も1得点で敗れた。

 「みんなスイングをどんどんかけていけてたし、いいところもあったけど、(日本)ハムのバッターは見習うことが多いなと思って見ていました。打席内でみんなしっかり振れている」と学ぶ部分もあった。開幕まで残り6試合。フロント入りする長野氏の思いも受け継いで競争見極めの最終段階に入る。(片岡 優帆)

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