◆女子アジア杯 ▽準々決勝 日本―フィリピン(15日、オーストラリア・シドニー)
FIFAランク8位のなでしこジャパンは同41位のフィリピンに7―0で勝利し、10大会連続のW杯(来年6月開幕、ブラジル)出場を決めた。2011年W杯優勝監督で、初の外国人指揮官としてニルス・ニールセン監督(54)を招へいした佐々木則夫女子委員長(67)がスポーツ報知に手記を寄せた。
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なでしこの選手の環境と待遇は、今はかなり良くなっている。飛行機はビジネスクラスになり、ホテルは1人部屋になった。(11年W杯で)優勝した時は違った。行きはエコノミーで、帰りもビジネスは空いている分だけ。空いていない分は、若い選手がエコノミーで帰った。部屋も2人部屋だった。(宮本恒靖)会長も積極的に女子の待遇を考えてくれている。稼がない、国際親善試合をやってもなかなか満員にならない女子だが、とても感謝している。
シェフの西(芳照)さんも、前回のアジア杯前に、「こういうのはどう?」と、協会から提案がきた。それで1回受けたら、これはいい、と。それからは常に、主要大会の時はお願いしている。おいしいものを提供してくれるし、とにかく塩むすびがうまい。
ただ、いい環境にしているわけだから、結果を出してもらわないと、という思いもある。昔のなでしこは厳しい環境の中で結果を出し、少しずつ良くなっていった。今は、結果を出すためにサポートするという考え方に協会もなっているから、あとは結果を出すことが重要になる。あなたたち、それに見合った結果を出してくれないと、となってきたんじゃないかな。
ニルスさんは選手をすごくリスペクトするが、たまに「すごい、すごい」と言い過ぎる。だから、7月のスペイン遠征と10月のノルウェー戦後で負けた後、さすがに選手には「もっと気を締めろ」と、活動の最後に言った。負けて反省している時に、指揮官が「お前ら、よく頑張っていた」と励ましの言葉を言われても全然入ってこない。「勘違いするな。監督は優しく言ってくれるが、負けてオッケーなんてない。(強豪国に)勝たなかったら優勝できねえだろ」と、少し厳しく伝えたのを覚えている。
今はWEリーグというプロリーグができて、海外にもいっぱい行っている。
ミラノ・コルティナ五輪で、日本の女性の力はすごいと感じた。特に、りくりゅう(木原龍一、三浦璃来組)ペアの感動はすごかった。俺たちが優勝した時、日本はあんな感じだったのかな。今年はWBCもあって、男子のW杯もある。
◆佐々木 則夫(ささき・のりお)1958年5月24日、山形・尾花沢市生まれ。67歳。帝京高から明大を経て81年、電電関東(NTT関東、現大宮)入社。91年の引退後は指導者に。2007年12月に、なでしこジャパン監督に就任。11年ドイツW杯優勝、同年度FIFA女子最優秀監督。12年ロンドン五輪銀。15年カナダW杯準優勝。19年6月に日本サッカー殿堂入り。女子委員長。

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