◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 〇同級4位・増田陸(8回TKO)同級1位ノニト・ドネア●(3月15日、横浜BUNTAI)

 WBA世界バンタム級挑戦者決定戦で同級1位ノニト・ドネア(43)=フィリピン=を8回TKOで下した同級4位・増田陸(28)=帝拳=が16日、東京・神楽坂の帝拳ジムで会見。元世界5階級制覇王者のレジェンドを撃破してから一夜明け「勝って本当に嬉しくて、次に向けてまた頑張りたいなっていう気持ちでいっぱいです。

たくさんの方からお祝いのメッセージをいただいて、ふつふつとドネア選手に勝ったんだなという実感がわいています」と喜びをかみしめた。

 増田は7回、伝家の宝刀・左ストレートでダウンを奪うと、8回にワンツー2連発をたたみかけて試合を決めた。試合後、リングを下りてからドネアと対面し「世代交代という言葉と、『これから勝ち続けてくれ』ということを約束した」ことを明かした。増田も「約束します」と誓ったという。「その言葉をしっかり背負って、これから頑張っていきたいなっていう気持ちです」と名王者から託された思いを受け止めた。

 標的となるWBA正規王者・堤聖也(30)=角海老宝石=は、増田にとって23年8月のデビュー4戦目でプロキャリア唯一の黒星(判定負け)をつけられた相手だ。ただ堤は昨年12月のドネア戦で鼻骨を骨折した影響で、WBAから義務づけられていた休養王者アントニオ・バルガス(29)=米国=との対戦も見送りとなった。

 帝拳ジムの本田明彦会長によると、バルガスは正規王者に復帰する見通しで、次戦は選択試合となるという。指名挑戦権を持つ増田の次戦の相手は未定だが、増田は「マッチメイクに関しては全て本田会長にお任せしている。自分はいつでもできるように準備を整えておいて、チャンスをいただいたら全力でそこに挑戦する。いつでも、誰とでも、どこでも、っていう感じですね」と話した。

 また4月11日にはWBC世界同級挑戦者決定戦が行われ、WBA&WBC世界バンタム級2位の那須川天心(27)=帝拳=が元2階級制覇王者のWBC&WBO同級1位フアン・フランシスコ・エストラダ(35)=メキシコ=と対戦する。

増田は同門で同階級の天心へ「頑張ってほしいです」とエールを送った。

 増田は日本王座初防衛後の24年11月にはヒマラヤ登山に挑み4130メートル地点まで登っている。ドネアとの激闘を終え「体と気持ちの疲労を抜きながら、どれくらい休むかは大和さん(大和心トレーナー)と相談して決めようと思う」と話すと、「自然に触れたいなと思っている。山にこもっちゃうかもしれません」と笑顔を見せた。「山頂が目の前に見えているので、サミットアタック(山頂への最後の挑戦)していく所存です」。しばしの休息を経て、世界の頂を目指す。

 戦績は増田が10勝(9KO)1敗、ドネアが43勝(28KO)10敗。

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