◆プロボクシング WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・松本流星(判定)同級4位・高田勇仁●(3月15日、横浜BUNTAI)

 WBA世界ミニマム級王者・松本流星(27)=帝拳=が16日、東京・神楽坂の帝拳ジムで会見。同級4位・高田勇仁(ゆに、27)=ライオンズ=を判定で下して初防衛に成功してから一夜明け、「初めての12ラウンドだったが、すごくいい経験になった。

高田選手の気持ちの強さもあって、いい試合はできたんじゃないかなと思う」と振り返った。また同興行で勝利した同門のWBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(30)、増田陸(28)と並び「こうして3人でみんな勝って一緒に会見ができていることがすごく幸せです」と話した。

 高田とはダイレクトリマッチだった。昨年9月14日に王座決定戦で対戦し、5回途中に偶然のバッティングで高田が負傷して試合続行不能となり、松本が3―0の負傷判定でベルトを獲得した。今回はジャッジ3人がいずれも120―108のフルマークをつける完全勝利で決着をつけた。

 帝拳ジムでは、25年11月に那須川天心がWBC世界バンタム級王座決定戦で井上拓真(大橋)に判定負け、同年12月にはWBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦で高見亨介がレネ・サンティアゴ(プエリトリコ)に判定負けと、世界戦での黒星が続いていた。それだけに「翔吉先輩(岩田)もチャンピオンになって、世界チャンピオンに2人なると想像していたので、絶対負けられないなっていう気持ちはあった」と打ち明ける一方で、「最後までやれたのはいい経験だが、やっぱり(KOで)終わらせられたもっと強くなれたのかなという思いはある。それは次に向けての課題」とさらなる進化を見据えた。

 7月か9月にも予定される次戦は、世界王者との対戦が濃厚だ。

 WBAには、WBO王座も保持しているオスカー・コラーゾ(29)=プエルトリコ=がスーパー王者として君臨しているが、松本は「(団体内統一戦が)できるのであればいいが、向こうにメリットがあるのかな。自分が他団体のベルトを持っていたら向こうもやりたいと思うが」と話した。その上で「そういった意味でも、自分はWBCのベルトが欲しい」とWBC世界同級王者メルビン・ジェルサエム(フィリピン)との対戦に意欲を見せた。

ただしスーパー王者がいるため“セカンド王者”となる松本は、他団体との王座統一戦を行うことはできない。帝拳ジムの本田明彦会長によると、ジェルサエムと対戦が実現した場合は、WBA王座を返上して挑戦することになるという。

 また、試合後にやりたいことを問われた松本は「熊本のカフェに行こうかなと思います」と、元WBC世界ミニマム級王者の重岡優大さんが今年2月に地元・熊本市でオープンした「Shinonome coffee」を訪れたい考えを明かした。アマチュア時代には重岡兄弟(兄・優大さん、弟・銀次朗さん)と対戦し1勝9敗と高い壁に阻まれた。世界王者となり初防衛を果たした姿を、先輩世界王者に報告する。

 戦績は松本が8戦全勝(4KO)、高田が16勝(6KO)10敗3分け。

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