競泳のリオデジャネイロ五輪代表で、昨年8月に現役復帰を果たした古賀淳也(38)がこのほど、スポーツ報知の取材に応じ、41歳での28年ロサンゼルス五輪出場を目指すことを宣言した。
2009年世界選手権金メダリストのスイマーが、勝負の舞台へ戻って来た。
激動の競泳人生だ。東京五輪代表に向けて練習を積んでいた18年5月、意図しないドーピング違反により2年間の資格停止処分を受けた。「身に覚えがなく、本当に信じられませんでした。ドーピング行為をする選手、関係者、ギリギリの行為をする人たちにものすごい嫌悪感があったので、まさか自分が巻き込まれるなんて思っていなかった。周りを見ても真っ白のようでした」。
人生が一変した。「そのようなことに巻き込まれた自分が許せなかった」と、2年間プールに入ることすらできず。それでも、3Dプリンターで泳ぎを矯正するリング型のパドルを制作し、特許を取得するなど、技術を向上させようともがいた。
2年ぶりに泳いだ時のことは忘れられない。「すぐに足がつっちゃっいました。肩が下がったままになったり、思っている以上に体が動かなくなっていました。泳いでいる時ってすごく変わった動きをしているからこそ、泳げるんだって知ることができたので面白かったですね」と冷静に分析。アスリートとして苦しい経験をしながらも「水泳を嫌いになることはなかった」とキッパリ答えた。
現在は陸上トレーニングに重きを置き、クロスフィットトレーニングを新たに取り入れて体力と筋力を強化中だ。現在、38歳。厳しいトレーニングをしてまで、なぜ五輪出場にこだわるのか。「世界水泳で金メダルをとったことがありますけど、五輪はアマチュアスポーツ競技の中では別格。時間とそれにかける情熱や熱量も段違いに違う。僕は背泳ぎでは出場したことがないので、自分が誇りを持っている種目で出られたら最高」と目を輝かせた。特に日本記録を持つ50メートルにはプライドを持つ。
競泳日本代表の最年長五輪出場は、男子が16年リオ五輪・松田丈志の32歳、女子が24年パリ五輪・鈴木聡美の33歳。40代での出場者はいない。「何歳になっても成長できる。大きな挫折を経験しても立ち上がれるところを見せたい」と力を込める。(水野 佑紀)
◆古賀 淳也(こが・じゅんや)1987年7月19日、埼玉県生まれ。38歳。春日部共栄高から早大を経て、現在はスウィンSS所属。09年世界選手権の100メートル背泳ぎで金メダルを獲得。16年リオ五輪に400メートルリレーのメンバーとして出場した。181センチ、74キロ。

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