巨人のドラフト1位・竹丸和幸投手(24)=鷺宮製作所=が3月27日の阪神戦(東京D)で開幕投手を務めることが16日までに決まった。「開幕は竹丸で行く」と阿部監督が明言した。

エース・山崎伊織投手(27)の緊急離脱があった中、開幕投手経験のある戸郷、田中将、則本ら多くの先発候補がひしめく中、なぜルーキー左腕が選ばれたのか。

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 竹丸抜てきの一番の理由は、先発ローテの絶対的中心として計算されていた山崎の離脱にある。5年目の昨季は自己最多の11勝で3年連続2ケタ勝利。開幕と同じ金曜日に合わせてオープン戦から登板を重ね、実戦3試合、計9イニングで失点1と抜群の安定感を見せていた。6日のオリックス戦(京セラD)では4回2安打無失点、無四球と好投していたが、その後、右肩のコンディション不良を訴え、無念の離脱。開幕投手筆頭候補を欠くこととなり、代役を探すことになった。

 代わる開幕投手を決めるにあたって、次に重視したのは「結果」だった。過去の実績ではなく、キャンプからオープン戦にかけての今の状態を重視。2月から抜群の成績を残してきた竹丸に白羽の矢が立った。

 2月11日の紅白戦で1回2Kの実戦デビューを飾ると、そこから実戦13イニング連続無失点。登板ごとに球速も上がり、先発を務めた10日のソフトバンクとのオープン戦(宇部)では自己最速にあと1キロと迫る151キロを計測するなど、投げるたびに自身の状態と首脳陣の評価を上げた。

 山崎の離脱、竹丸の非のつけどころがない投球成績に加え、“未知の魅力”も64年ぶりの大抜てきを後押しした。

開幕カードの相手は昨年のリーグ王者で巨人が8勝17敗と大きく負け越した阪神。データの少ない投手を当て、開幕戦から相手を少しでも考えさせたかったことも異例の決断の要素になったと考えられる。

 ◆竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)2002年2月26日、広島市生まれ。24歳。崇徳では甲子園出場なし。城西大では2年春に首都2部リーグデビュー。4年秋に1部に昇格して3勝1敗、防御率1・52(リーグ2位)の成績を残す。鷺宮製作所では昨年3月の「JABA東京大会」でJFE東日本との準決勝に先発し、8回2失点と好投するなど優勝に貢献。変化球はチェンジアップ、スライダー、カーブ、カットボール。179センチ、76キロ。左投左打。年俸1600万円(推定)。

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