子どもをきっかけに生まれる「ママ友」という関係は、本来は情報交換や助け合いの場であるはずだ。だが、その裏側では少し違う現実も広がっている。

株式会社AZWAYが子供のいる10代から60代300人を対象に行った調査で明らかになったのは、75.0%がママ友付き合いにストレスを感じた経験があるという実態だ。金銭的な負担は小さい一方で、心理的な重さが際立つ構図が浮かび上がる。

 ストレスを感じる場面の上位は、園・学校行事(32.0%)、PTAや役員(29.7%)、グループLINE(27.3%)といった“避けにくい接点”が並ぶ。特に行事や役割は断りづらく、人間関係の距離感や立ち回りに気を遣う場面が多い。さらに、連絡手段として一般化したLINEも、既読や返信タイミングへの配慮が新たな負担となっている。

 実際に起きたトラブルでは、「陰口や噂(うわさ)話」(23.0%)、「派閥」(22.0%)、「距離が近すぎる」(22.0%)が上位に並んだ。直接的な衝突よりも、関係性の「空気」に起因するストレスが多い点が特徴的だ。一方で、自分自身も距離感や話題選び、返信の遅れなどに悩んでいるケースが多く、双方が無意識に負担を生み合っている構図もうかがえる。

 興味深いのは、交際費の実態だ。1月あたり3,000円未満が81.0%と大多数を占め、経済的な負担は限定的。それでもストレスが高いのは、費用ではなく「断りにくさ」や「気遣い」が積み重なるためだろう。グループLINEに参加しない人が3人に1人いるなど、距離の取り方も多様化している。

 ママ友関係は、子どもを通じた逃げにくい人間関係という特殊性を持つ。だからこそ、関わり方の正解が見えにくく、無理のない距離感を模索することが、今後ますます重要になりそうだ。

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