大相撲春場所10日目(17日、エディオンアリーナ大阪)

 幕内・一山本(放駒)が先代の師匠で15日に死去した元大関・若嶋津の日高六男さんへ弔いの1勝を挙げた。立ち合いで低く当たり、左四つに。

相手の投げに乗じて体を寄せて寄り切った。物言いこそついたが軍配は変わらなかった。「立ち合いが良かった。相手を見て、自分の相撲を取れた」とうなずき、5勝5敗の五分に戻した。

 若嶋津さんの悲報は8日目夜に聞いた。9日目から若嶋津さんが師匠を務めていた旧・二所ノ関部屋時代に贈呈された化粧まわしに変えた。「土俵に上がったら関係ない。自分のためにやるだけ。それで勝つことが恩返し」と多くを語らなかった。だが、公務員だった23歳に入門を許可してもらい「拾ってもらった」と慕う師匠への思いがにじみ出た。

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