◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 サッカー界も新たなファン層拡大に動いている。今週末の22日、J1川崎が新国立になって初となるホームゲームをMUFG国立で開催する。

相手の横浜FMとは同じ神奈川を本拠地とするダービーマッチ。ホーム・U等々力の球技専用スタジアム化(29年度末完成予定、約3万5000人収容)への改修を控え、注目度アップへクラブにとって大きな意味を持つ一戦となる。

 昨年、U等々力ではリーグ19戦中8戦でチケットが完売し、平日を含め全てのホーム試合で観衆2万人超を達成した。約2万6000人収容のスタジアムがほぼ毎試合満員となるのは人気の証し。今回、座席数6万7750と巨大な箱である国立開催には、クラブ運営側も心血を注ぐ。「川崎から国立へ」(加藤悠也・営業統括部マネジャー)を合言葉に、各沿線に過去最大級のプロモーションを打ち出した。「クラブとして新しいチャレンジ。普段試合に来たことのない方にもフロンターレを楽しんでほしい」と加藤さん。収容人数約2・5倍の国立を埋めるための集客はもちろん、将来を見据えた運営面の予行演習にもなる。

 加藤さんは「開業から3年後、5年後を見据え、川崎を中心にファンの裾野を広げたい」とクラブの価値向上を目指し、本拠地改修後の姿を描く。今回の国立開催では、午(うま)年になぞらえ流鏑馬(やぶさめ)による始球式ならぬ「始弓式」の演出などユニークなイベントを実施する。17年以降、4度J1制覇の強豪。

「愛されて勝つ」の理念を掲げ、人気クラブがさらに上を目指す姿勢は、Jリーグの進むべき未来とも重なる。(サッカー担当・岩原 正幸)

 ◆岩原 正幸(いわはら・まさゆき)2004年入社。サッカーキャップ。川崎などを担当。

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