◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(5月2日、東京ドーム)

 元世界3階級制覇王者でWBA・WBC・WBO世界スーパーバンタム級1位の中谷潤人(M・T)が17日、米ロサンゼルスでの合宿へ向けて羽田空港から出発した。5月2日に東京ドームで行われる同級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との世紀の一戦へ向け、約1か月間、スパーリングなどの実戦練習を重ねていく。

「今まで以上に(尚弥戦を)イメージしている」という中谷は、「完璧に仕上げていきたい」と力強く語った。

 決戦まであと46日。中谷は渡米を前に「いよいよ実戦練習に入る。より濃い時間を過ごすので、完璧に仕上げていきたい」と力強く語った。ロスでは約1か月間、ルディ・エルナンデス・トレーナーのもとでスパーリングを中心とした実戦練習を積む。「今できないことに取り組むより、できることを伸ばして、完成度を上げていければ」と武器に磨きをかけるつもりだ。

 “モンスター攻略法”については「リングに上がってみないと分からない部分は多い」と明言を避けたが「今まで以上に(尚弥戦を)イメージしている」という。2月下旬から沖縄で走り込み合宿を行い、国内で16ラウンドのスパーリングを重ねてきた。「いろんな引き出しを出せるよう準備している」とうなずいた。

 15日には、エルナンデス門下生の盟友アンソニー・オラスクアガ(27)=米国、帝拳=がWBOフライ級王座の5度目の防衛に成功。「次はジュントの番だよ、と伝えてくれた。いいバトンをもらった」と刺激を受けた。

今月上旬には、15歳で単身渡米して以来、自宅に住まわせてもらうなど「おじいちゃん」と慕ってきたエルナンデス氏の父・ロドルフォさんが93歳で死去。「温かく、フレンドリーに接してくれた。いい報告ができるように頑張りたい」。天国の恩人に勝利を捧げることも、モチベーションとなっている。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での侍ジャパンのプレーも励みになった。カブス・鈴木誠也外野手とは同じマネジメント会社に所属しており「アクシデント(右膝負傷)があったので心配だった」と気遣いながらも、「結果はつきものだが、プロセスで人を感動させたり心を動かせるかが重要。多くの人の心が動かされた試合が多かった。僕も刺激をもらった」と世紀の一戦に臨む自身の思いを重ねた。最強王者と、心を揺さぶる闘いを見せる。(勝田 成紀)

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