世界のトップブレイカーが集うブレイキンのワールド・チャンピオンシップ「FUJIFILM instax Undisputed」Tokyo World Finalが21日、ニューピアホール(東京・港区)で行われる。本大会の魅力や注目選手について、大会主催者のTyrone van der Meer(タイロン・ファン・デル・メール)氏に語ってもらった。

 2024年以降、日本でも認知度がグンと高まったブレイキン。2025年度のワールド・チャンピオンシップ「Undisuputed」はこれまでブラジル、オランダ、南アフリカ、インドの4か国で行われ、ファイナルは東京で開催される。本大会はジュニア、男子ソロ、女子ソロ、クルー(団体)の4部門。「全ての部門でワールドチャンピオンを決める大会。特別な位置づけといえるだろう。経験豊かな選手が参戦する。特にクルーバトルは性別関係なく戦う、非常に面白いセッションだね」とタイロン氏は魅力について口にする。

 過去の優勝者はまさに世界トップと呼ぶにふさわしい顔ぶれだ。今年も歴代覇者から新顔まで、各国の猛者が東京でしのぎを削る。その中でも「やはり注目はPhil Wizard(カナダ)」とタイロン氏。「2024年の活躍からどれほど進化しているのか興味深い」。本大会では2023年に男子ソロ、昨年はクルーバトルに「Red Bull BC One AllStars」で参戦して優勝。

今年も大いに盛り上げてくれること間違いなしだ。

 世界のトップブレイカーに熱い視線を向ける一方、日本人選手のレベルにも舌を巻く。「実行力、完成度が素晴らしい。そして知識や考え方をうまく表現し、ダンスに取り入れている」と絶賛。全日本ブレイキン選手権で優勝5回など、国内外で輝かしい実績を誇る半井重幸(Shigekix)はクルーで出場予定。昨年ベスト4で今年もインド・デリー大会優勝の村上結菜(Yuina)も、ハイレベルなダンスを披露してくれるだろう。

 他の大会ではめったに見られないクルーバトルは、世界トップクラスのB―Girl・福島あゆみ(AYUMI)を擁する京都の名門「Body Carnival」の名を挙げたが、「もう1チームいるよ。12 After Oursだね。まだ結成して3~4年だけど、Shigekixが入っているグループだ」とニヤリ。「(2005年結成で)歴史の長いBody Carnivalとガチでぶつかるのは、本当に面白い戦いになる」と胸を躍らせた。

 都内で行われるワールド・チャンピンシップだけに、普段はブレイキンと関わりの少ないライトファンも数多く来場することが予想される。「選手がいろいろとクリエイトして戦う。

若い人たちも、スマホを忘れて熱中してくれるんじゃないかな。それくらい楽しい競技だ。素晴らしいパフォーマンスを見て、観客はみんな驚き、そして尊敬することになると思う」とタイロン氏。ギャングが抗争を収める際に暴力ではなく、平和的に解決する手段として、音楽とダンスを用いたことが始まりとされているブレイキン。一度見れば誰もが虜になる圧倒的熱量が、今年もニューピアホールで放たれる。

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