大相撲春場所11日目(18日、エディオンアリーナ大阪)

 関脇・霧島が東前頭10枚目・豪ノ山との1敗対決を突き落としで制し、3度目の優勝に向け、単独トップに立った。三役での2場所連続2ケタ白星に乗せ、大関復帰の足場固めにも成功した。

横綱・豊昇龍は関脇・高安を引き落として2敗を守った。1敗の霧島を豊昇龍と平幕の琴勝峰、豪ノ山が1差で追う展開。12日目は霧島と豊昇龍が激突する。

 霧島の立ち合いが生きた。頭から鋭く低く当たった豪ノ山の強烈な突き押しで足がそろい、腰が入りかけたものの、左からの突き落としで制した。立ち合いの当たりと踏み込みが土俵際での余裕を生んでいる。豪ノ山が、最後の詰めで慌てた要因も霧島の当たりを体で感じたからこそ。直近3番は突き落としと引き落としと決まり手としては不安は残るが、生きた立ち合いが効いている。

 特に下半身が安定している。地力があるから、体調さえ整えば、この地位なら勝てる。12日目は豊昇龍との一番が組まれた。力と力の四つ相撲になると思うが、どちらが先に上手を取って頭を付けるかが勝負のポイント。

昨年の九州場所。安青錦は14日目に豊昇龍に勝って大関をグッと引き寄せた。霧島が豊昇龍に勝てば場所後の大関復帰の可能性は極めて高い。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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