◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・ライト級(61・2キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・宇津木秀(判定)同級12位・アオキ・クリスチャーノ●(3月18日、後楽園)

 WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチで、王者・宇津木秀(31)=ワタナベ=が挑戦者の同級12位アオキ・クリスチャーノ(37)=角海老宝石=を3―0の判定で下し、3度目の防衛に成功した。

 重心を低くして懐に入り左右アッパーを繰り出すアオキに対し、宇津木は上下に打ち分けて応戦。

アオキは3回に偶然のバッティングで左目上をカットしながらも最後まで手を休めず攻め続けたが、宇津木が最後まで主導権を渡さなかった。ジャッジの採点は2者が97―93、1者が98―92でいずれも宇津木を支持した。

 ベルトを守った宇津木だが、リング上では「自分の中では世界を見据えていい感じで勝ちたかったが、課題が見つかった。反省しています」と喜びも控えめ。4度目の王座挑戦となる37歳のベテラン挑戦者を「ハートが強くて、タイトルを取るんだ、世界ランキングを取るんだっていう思いがすごい伝わってきた」とたたえた。

 試合後の控室でも「正直、僕が負けていると思った。やってしまったなっていう思いだった」と反省しきり。「相手のパンチの距離でガードを下げたり、ディフェンスを練習して高めてきたのにできていなかった。自分の中では冷静だったつもりだが、空回りになっていた。接近戦でも大きいパンチばかりになってしまった。今日は勝ったことだけがすくいですね」と自嘲気味に語った。

 1月下旬から約2週間、米ロサンゼルスで合宿を敢行。

元WBC世界フェザー級王者で現IBFライト級5位のマーク・マグサヨ(フィリピン)らとスパーリングも行った。「やっぱり強いなとは思ったが、もうちょいでいけるんじゃないかという思いもあった。そこで過信していたと思う。自分が強い、強いと思いすぎた部分が今回は出たかもしれない」と目を伏せた。

 快勝ではなかったが、4~6ポイント差をつけてベルトを守った。コンビを組む小林尚睦トレーナーは「よく生き残ったと思う。これもいい経験にしてくれると思う。負けてしまって何もなくなるよりは、こういう相手にも勝ち残ることが大事なので」とうなずいた。

 世界ランクはWBO5位、WBA6位、WBC9位、IBF15位。4団体すべてでランク入りしている。「今は世界を獲るとか、ランキング1ケタとか、そういう状態ではない。自分に厳しく精進していきたい。

また世界を目指して頑張ります」とさらなる成長を誓った。

 戦績は宇津木が18勝(15KO)1敗、アオキが19勝(12KO)13敗2分け。

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