第98回センバツ高校野球大会が19日、甲子園で開幕した。昨年、放送部の全国大会「NHK杯全国高校放送コンテスト」のアナウンス部門で優勝した青森・八戸聖ウルスラ学院の榎本杷留(はる)さん(3年)が、司会の大役を堂々と務めた。

 榎本さんの美しい声が、聖地の空に溶けていった。開会式を終え、「会場の皆さんが拍手をくださったり、自分の掛け声で選手の皆さんが動いているのを見て、会場に自分のアナウンスが届いていると体感できて、うれしかったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 大会で頂点に輝き、つかんだ大役。「アナウンスは情報を相手に届けることが一番に求められる。それを3年間追求してきたので、甲子園でもそれを崩さず、明るくアナウンスができればと思ってやらせていただきました」と爽やかに言った。

 自己採点に「100点満点!」と最高の笑顔。「中高6年間、同じ学校に通っていて、先生方にもすごくお世話になりましたし、その先生方も応援してくださいましたし、出場される選手の皆様に応援の気持ちと、先生方に感謝の気持ちを込めてアナウンスさせていただきました」と振り返った。

 そんな榎本さんに、アナウンスがうまくなる方法を聞いてみた。

 「しっかりと自分で伝えたいことを心に留めて、『伝えたい』という気持ちを持ってアナウンスすることができれば、きっと相手にも届くと思います」

 聖地で完遂した“届く”アナウンス。春の訪れを彩る、素晴らしい司会ぶりだった。(加藤 弘士)

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