J2北海道コンサドーレ札幌MF堀米勇輝(33)が、古巣との5度目の対戦に気持ちを高ぶらせている。チームは19日、宮の沢で練習し、21日のホーム・J2甲府戦(プレド)に備えた。

 紅白戦で攻撃的な位置に複数箇所入った堀米勇は山梨県甲府市で生まれ、甲府の下部組織から2010年8月にトップチームと契約と、思い出深いクラブとの対戦になる。「育ててもらったクラブ。違う感情にはなりますね」と口にしつつも「チームが勝つのが一番なので。ホームで勝てるように、相手関係なくいい準備をしたい」と今季本拠地初勝利だけを目指す。

 甲府戦には過去4度、出場している。千葉時代の19年と20年は1勝1敗。鳥栖に所属した22年の天皇杯4回戦は1―3で敗れ、昨季のリーグ戦は0―0の引き分けと、通算1勝1分け2敗。甲府には正守護神のGK河田晃兵や「年に1回は食事に行く」と言う同じ甲府市出身のFW内藤大和ら、旧知の選手が複数いる。「今まで味方だった選手が敵になる訳だし、それぞれの選手に思い入れがあって。こうだったなとか思い出すし、いいもんだなという風には思いますね」。そう心待ちにする戦いへ、態勢を整えていく。

 今年、完全移籍で札幌の一員となった。

初めて経験する2か月の長いキャンプに加え、この日の練習時の札幌・西区の気温は5度。「寒さや芝の違いもあって。移籍は何回もしてるけど、そのたびに難しさは違うなって思う」と札幌で最も適した調整法を模索している段階ではある。

 「自分のフルの力を出せたなという試合は全然ない」と納得するプレーこそできていないが、前回出場した7日のJ3松本戦ではきわどい左ミドルを放つなど、左足の高い能力は随所に見せている。「あのシュートもボール1個分落ちなかった。もう1個、軸足が刺さって、骨盤がもう1個上がって巻き込めれば、たぶん入っていた。そこの体の微調整はキャンプで出来切れなかったので。自分に合うものをここの土地で探していく中で、徐々に徐々にフィットさせていければ」。クラブハウスに来る時間はチームのトップクラスの早さ。意識高く取り組みながら、堀米勇が最良の状態を構築していく。(砂田 秀人)

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