◆センバツ第1日 ▽1回戦 八戸学院光星15―6崇徳=延長10回タイブレーク(19日・甲子園

 崇徳の徳丸凛空投手(3年)は延長タイブレークで力尽きた。計166球の熱投を演じたが、勝利に一歩届かず。

「どれだけ球数を投げても、勝たないと意味がない。チームを勝たせることがエースの役目なので」と目に涙を浮かべた。

 6―6で延長戦に突入。タイブレークの10回、148球目を投じ、この回3点目を奪われたところで降板した。それでも、大会初の「DH解除」でそのまま右翼に回ると、2番手投手が打者2人を投げたところでマウンドに戻った。そこから、さらに18球。再登板でも八戸学院光星の勢いを止めることはできなかった。

 「経験はない」という160球以上。周囲から「よく投げた」とたたえられたが「エースはチームを勝たせてナンボ。1度上がったマウンドは降りたくない。すごく不甲斐ない。自分の責任だと思います」と繰り返した。

センバツは1976年に初出場で優勝した古豪だが、同年夏の1勝以来、甲子園での勝利は遠いまま。50年ぶりの勝利を期待する大応援に応えられず「いろんな方が、この甲子園のために協力してくださった。勝って、スタンドの方々、メンバー外になってしまった選手に恩返しをしたかった」と悔やんだ。

 それでも、プロ注目の実力は本物。初回1死一、三塁を迎えると、11球連続直球でピンチを脱出した。「変化球でかわしてもよかったけど、まっすぐで抑えることでチームも勢いづくと思った」と強気の投球。裏の攻撃の3点先取を呼んだ。昨秋の中国大会を一人で投げ抜いた大黒柱は「勝てるピッチャーになって夏に戻ってきたい」と誓った。

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