卓球「ノジマTリーグ」の男女12チームの話題をお届けする「TリーグNEWS」第8回は女子の日本ペイントマレッツをピックアップする。佐藤瞳(28)は昨春に所属先が変わり、思いも新たに今季に臨み、シングルスでリーグ2位、自己最多の16勝を挙げる活躍を見せた。

チームはレギュラーシーズン3位でプレーオフ(PO)に進出。8季目の初優勝を目指し、21日のPO準決勝で2位の木下アビエル神奈川に挑む。

 佐藤は心機一転のシーズンで自己最多22試合に出場し、16勝と躍動した。「今までで一番試合に出させてもらって、課題を見つけて修正して、試合の中でまたやってみて。試行錯誤ができたことで成長できたシーズンだった」。これまでは練習でやり込み、自信が持てるまで出せなかった新しい技術も「未完成でもやってみよう」と意識を変え、試合の中でコツをつかむなど、新たな発見もあった。

 昨春、高校卒業後に9年間在籍したミキハウスを退社し、日本ペイントグループと所属契約を結んだ。24年パリ五輪出場を逃し、今後を考える中で「やりきってない感じがあった。まだ挑戦したいという気持ちが残っていた」。国内選考会が中心だったパリ五輪代表選考レース。国際大会に出場することがなくなり、最高9位を記録した世界ランクは圏外となった。積み重ねてきたポイントが消えた喪失感、海外選手に腕試しをしたかった思いなどが、心に引っ掛かっていた。

 新たな環境で28年ロサンゼルス五輪を目指すと決めた。世界ツアーに再び参戦する中で、所属先の支援に対する感謝の思いも強まった。「(前所属先では)何不自由なくやらせてもらって結果で返せなかった。海外に行かせてもらえることは当たり前じゃない。ここで何もなく終わっていくのは絶対ダメ。(五輪に)行くぞ、という気持ちはより強くなった」と明かした。

 世界ランクは圏外から22位まで戻ってきた。国内外で連戦が続くが、一人暮らしを始めてオンとオフの切り替えを工夫するなど充実感がある。TリーグはPOが21日に開幕。準決勝で神奈川、勝ち上がれば決勝で日本生命と激突する。「決勝が2回ある感じ。チームの総力戦になる。

出せるものを全部出したい」。悲願の初Vへ、この1年の成果をぶつける。(林 直史)

 ◆佐藤 瞳(さとう・ひとみ)1997年12月23日、北海道・函館市生まれ。28歳。小学2年で卓球を始め、札幌大谷高から2016年にミキハウス入社。25年4月から日本ペイントグループ所属。女子ダブルスで橋本帆乃香とのペアで19年世界選手権個人戦銅メダル、24年WTTファイナルズ福岡優勝。Tリーグは4季目に九州、5季目から日本ペイントでプレー。右シェークカット主戦型。163センチ。

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