大相撲春場所13日目(20日、エディオンアリーナ大阪)

 元十両で西序二段3枚目・千代栄(九重)が現役引退を表明した。出羽ノ城(出羽海)を押し出して5勝目を挙げ、最後の一番を白星で締めくくった。

「土俵に上がった時に終わりなんだなと思ったら、しっかりやらないとなと思った。最後思い切り前に攻めて、自分の相撲を取れたのは良かった」と振り返った。

 千代栄は京都共栄学園高から2009年初場所で初土俵を踏んだ。高校時代は柔道をしており、入門まで相撲経験はなかった。2022年名古屋場所で悲願の関取昇進。31歳11か月での新十両は戦後4番目の年長記録だった。十両在位は13場所。「自分は気持ちが弱かったので、師匠に弱いところを言ってもらって、13場所も務めることができた。感謝です。師匠がいなかったら、定着できてなかった」と語った。

 35歳で力士人生を終えて「十両の時に満足していた自分もいた。そこは辞める前に思ったけど、ギリギリの戦いよりも高みを目指していたら、もっと上に上がれたんじゃないかな」と心残りもあった。

部屋の弟弟子たちには「上がっても満足するなよ」と伝えているという。それでも「一生懸命やってきたので。自分にはよくやったなと言ってあげたい」と晴れやかな表情で区切りを付けた。

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