◆センバツ第2日 ▽1回戦 智弁学園4―0花巻東(20日・甲子園

 今秋のドラフト候補の智弁学園のエース左腕・杉本真滉(3年)が強打の花巻東打線を散発3安打に抑え、129球で完封勝利を挙げた。

 強力クリーンアップに対してはギアを一段あげた。

初回1死二塁のピンチで3番・赤間を140キロの直球で空振り三振を奪うと、4番・古城への初球は143キロをマーク。三ゴロに打ち取った。3回2死三塁では赤間をこの試合最速となる144キロで空振り三振。3者連続を含む7奪三振と圧倒した。「自分のピッチングができた。真っすぐでも押せて、変化球でも押せる相手バッターの嫌な球を投げることができた」と笑顔がはじけた。

 最速149キロだが、球速にこだわりはない。「球速は意識していない。あれは数字。バッターがそれ以上に速いと感じる球を投げたい」。冬場はウエートトレやフォームのバランスをチェックして修正に努めてきた。

 精神的にも成長した。

昨秋に味方のエラーをきっかけにムキになっていた自分を反省した。「秋までは『抑えなあかん』と思っていた。今は『しゃーないや』と切り替えれるようになった」。この日も失策で走者を出しても、野手に声をかけて冷静に対応し、ゼロを並べた。

 山梨学院・菰田、横浜・織田、沖縄尚学・末吉ら、大会前から好投手が報じられた。「いい選手がピックアップされていたので悔しい気持ちもあったけれど、それは秋の結果。センバツでこれを全部ひっくり返そうという気持ちでいました」。

 小坂将商監督(48)から言われた言葉を大事にしている。「実力があるチームが負けるんじゃなくて、勝ちたいという気持ちが強いチームが勝つんだ」。杉本は「自分も勝ちたいという気持ちを前面に出して投げました」。勝って実力でNO1投手に成り上がる。

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