大相撲春場所13日目(20日、エディオンアリーナ大阪)

 関脇・霧島が王鵬を寄り倒し、1敗で単独首位を守った。ただ1人2敗だった平幕の琴勝峰は横綱・豊昇龍にはたき込まれた。

14日目に霧島が大関・安青錦に勝つか、負けても3敗の豊昇龍と琴勝峰がともに敗れれば、2023年九州場所以来、14場所ぶり3度目の優勝が決まり、大関復帰にも大きく前進する。

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 熱海富士が小結で勝ち越しを決めた。大関取りの土台を固めたといっていいだろう。豪ノ山に押され土俵際まで追い込まれた。腰が浮いて腹を出しながらも必死の形相で残して、187センチ、197キロの体で押し返して白星を積み上げた。

 土俵際で回り込んだり引いたりしなくなったことが成長の証しだ。何度か土俵際の逆転で白星を挙げたが、大きな体の割に相撲が軽いという印象があった。今場所は重い。“毒まんじゅう”はなにも大の里だけの代名詞ではない。熱海富士も体の中に悪い癖を持っていた。見事に払拭(ふっしょく)した。

 立ち合いも進化している。

肩越しに取っていた左上手を右肩で当たって下からすくうように取りにいっている。けがをしない体も魅力だ。前に出る相撲が多くなって、より強い体になってきた。あと2日。出来れば2ケタに乗せて楽に“大関ロード”を進みたい。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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