AP通信が今年の米大リーグ(MLB)の注目点を20日(日本時間21日)、伝えた。ドジャースの3年連続世界一、ロボット審判の登場、レイズのトロピカーナフィールド再開などとともに、最大の焦点として今季末で切れる労働協約による労使間の労働争議による懸念を上げた。

 ドジャースが26年ぶりのワールドシリーズ3連覇を目指すが、MLBは来年1年間試合が行われない可能性が潜んでいる。

 トニー・クラークは選手会会長を辞任せざるを得なくなり、ブルース・マイヤーが後任となった。これは、選手会が断固として反対すると表明している経営陣の給与上限案(サラリーキャップ)に関する議論が激化したためだ。MLBは12月2日に選手をロックアウトする可能性が高く、2027年の見通しは不透明なままとなっている。サイ・ヤング賞受賞者のポール・スキーンズ(パイレーツ)とタリク・スクバル(タイガース)は、団体交渉を統括する8人からなる執行小委員会のメンバー。

 スキーンズは「交渉に臨むには、選手や野球界で一定の地位を築き、オーナーと真っ向から渡り合える、熱意のある人物が必要だ。私が自ら望んだわけではない。何人かの選手が私を推薦してくれたので、断るわけにはいかなかった」と話している。2022年の労使交渉は執行小委員会8人のメンバーがオーナー側のロックアウトに対する収拾案に全員反対も、各球団の選手会委員の賛成多数で開幕にこぎつけた。今回はオーナー側の回答次第でそれも望めない可能性が高いようだ。

 今年のもう一つの話題はロボット審判だ。2019年にマイナーリーグで開始されたテストを経て昨年9月、レギュラーシーズンで自動ボールストライクシステムを使用することを決定した。

審判はすべての投球を判定するが、各チームは1試合につき2回まで判定に異議を申し立てることができ、異議申し立てが認められればその権利を保持できる。また、延長戦では少なくとももう1回、異議申し立てを行う可能性がある。

 先日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の米国―ドミニカ共和国のゲームセットのシーンが9回2死三塁できわどいボールのストライク判定による見逃し三振。WBCでロボット審判が判定されていればとの報道が多かったが、MLBのレギュラーシーズンではそれもなくなってくるはずだ。サイ・ヤング賞3度のタイガースのJ・バーランダー投手は「ひどく間違った判定は正してもらいたいし、重要な場面では必ず正しい判定を下してほしい」と語っている。

 なお、4月25、26日にメキシコシティーで行われるダイヤモンドバックス対パドレス戦、8月13日にアイオワ州ダイアーズビルのフィールド・オブ・ドリームスで行われるフィリーズ対ツインズ戦、そして8月23日にペンシルベニア州ウィリアムズポートで行われるブレーブス対ブルワーズ戦では機器が設置されないために使用されない。

 1998年から2000年までにヤンキースが記録した3年連続ワールドチャンピオン。ナ・リーグのチームはいまだかつて達成していない快挙にドジャースが挑戦する。「ドジャースの一員である以上、誰もが我々を倒そうとする。我々を打ち負かそうとする」と、デーブ・ロバーツ監督は春季キャンプでの選手へのスピーチで語った。さらに「これは(ワールドシリーズ)第7戦だ。だから、我々は先を見据え、これまで以上に厳しい戦いになることを覚悟し、さらに努力しなければならない。

チームとして、組織として、我々に求めるのは、さらに自分たちを追い込むことだ。我々には既に才能がある。メジャーリーグのどのクラブハウスにも、この部屋にいる選手たち以上に才能のある選手はいない」と言い切った。ドジャースでは4度目の満場一致でMVP受賞を果たした大谷翔平が、フルシーズンを通して二刀流選手として活躍することが期待されている。

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