◆センバツ第3日 ▽1回戦 花咲徳栄3―2東洋大姫路(21日・甲子園

 昨秋近畿8強の東洋大姫路(兵庫)と、関東準Vの花咲徳栄(埼玉)が1回戦で激突。花咲徳栄が、同点の8回1死満塁の好機で、“奇策”を成功させて2点を勝ち越し、春16年ぶりの白星をつかんだ。

 花咲徳栄は1点を追う8回に同点に追いつき、なお1死満塁の好機で2番・鈴木琢磨が打席に。左腕・下山大翔に対し、フルカウントからの6球目に全走者がスタートを切った。空振りすれば走者もアウトになる状況だったが、鈴木は外角の直球を捉えて遊撃へのゴロを放って三塁走者が生還。さらに遊撃手から一塁への送球間に二塁走者も生還し、2点を勝ち越して逃げ切った。

 岩井隆監督(56)は、同点の1死満塁の場面で二塁走者に代走を送った。「代走なのでスペシャリスト」と信頼して送り出したのは更科遥陽。積極的な走塁を武器とする“いだてん”が貴重な3点目を生み出した。

 DH(指名打者)制導入に伴い、代走要員を2人ベンチ入りさせたことが奏功。指揮官は「DHの代走をいつも準備しているんですけど、そこはDHの恩恵だと思います。(更科は)守備がいいので、(9回の)レフトフライも『行ったかな?』という打球を普通に追いつく。1点を取って、一つのアウトを取る、甲子園の難しさをよく分かっていますから、そういう面では彼は一つのラッキーボーイかな」とたたえた。

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