◆センバツ第3日 ▽1回戦 花咲徳栄3―2東洋大姫路(21日・甲子園

 2003年センバツ準々決勝で延長15回引き分け再試合の熱戦を演じた東洋大姫路・花咲徳栄の23年ぶりの再戦が実現。東洋大姫路の一塁側アルプス席で当時「9番・捕手」で出場していた菰方崇博さん(40)が母校に声援を送った。

 現在は神戸龍谷高体育教師の菰方さんは、当時エースのグエン・トラン・フォク・アンさんとバッテリーを組んでいた。甲子園を訪れるのは、当時の監督の藤田明彦さんが勇退した2004年センバツ以来。対戦が決まり「懐かしいなと思いまして。思い出の相手(との対戦)なので見せてもらおうと思いまして」とアルプス席へ足を向けた。

 今回、再戦が決まり23年前の伝説の一戦が脚光を浴びた。「思い出の試合ですから。知ってもらってうれしいですね」と菰方さん。当時の試合で今でもはっきりと覚えている場面がある。再試合の延長10回無死満塁から暴投でサヨナラ勝ちした瞬間だ。「最後のサヨナラパスボールは頭の中に(映像が)残っていますね」。打席は7番打者。9番だった菰方さんはベンチで準備をしていた。

「終わった瞬間はホッとしましたね。試合はしんどかったですね、でもアドレナリンが出ていたので、(終わった瞬間は)しんどさがなかったですけど」と当時を回想した。

 23年前は延長15回でアンが191球を投げ“完投”。再試合では先発・高橋の92球、救援したアンの43球と2日で326球を受けた菰方さん。思い出は色あせないし、後輩のおかげで当時を思い出した。「(後輩にも)記憶に残る試合をしてほしい」。惜敗したが健闘した後輩たちに惜しみない拍手を送っていた。

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