◆オープン戦 巨人3―0楽天(21日・東京ドーム)

 重圧から解放されたようだった。巨人のスペンサー・ハワード投手(29)は最後の打者を打ち取ると、笑顔を浮かべた。

5回2死無走者、中島への3球目。147キロの外角直球で遊ゴロに仕留めた。「バテることなく球数を投げられた。そこまで球数を増やせたのはよかった」。古巣を相手に今季最多の5回85球を投げ、3安打無失点。オープン戦最終登板を、納得の形で終えた。

 開幕ローテ入りに当確ランプを点灯させた。今季3試合目の実戦登板。初回は連打で2死二、三塁のピンチを招いたが、小郷をこの日最速となる151キロで見逃し三振に封じて無失点で切り抜けた。「よく知っている仲のいい人たちと対戦するのは楽しい。その楽しさが、いつも以上の力を与えてくれた」

 2回以降は二塁すら踏ませない完璧な投球で四球はわずか1。投球を見守った阿部監督に報道陣が「このまま1週間後に投げるか」と問うと「はい」と返答。

開幕投手のドラ1・竹丸に続いて2戦目にハワードが内定。新戦力の2枚で昨年の王者・阪神と激突する。

 楽天時代の昨シーズンは交流戦で“虎狩り”に成功している。昨年6月の阪神戦(楽天モバイル)で5回6安打2失点。来日3勝目を挙げた。昨年の経験も踏まえ、苦手意識はない。「きょうをもって、しっかり準備できたと言い切れると思う」とうなずいた。

 この日は変化球の精度をテーマに掲げ、チェンジアップ、スライダーを駆使して4Kを奪うなど順調に歩みを進めた。「小さな変化の球はストライクゾーンに投げて、大きな変化は空振り。意識していることはできた。きょうで全て良しではないけれど、長期的に見ていい一歩を踏み出せました」。杉内投手チーフコーチも「全球種をちゃんとゾーン内で勝負できていたので問題ない」と背中を押した。

シーズンにつながる大事な開幕カードの2戦目。準備を整え、戦いの時を待つ。(北村 優衣)

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