13年ぶり6度目出場の北照は0―4で専大松戸(千葉)に敗れ、春夏通じて甲子園4大会連続の初戦敗退となった。昨秋全道大会全4試合完投のエース右腕・島田爽介(3年)が“魔の4回”に一挙4失点。

その後は立ち直り9回を投げ抜いたが、打線が4安打無得点と援護できずに完封負けを喫した。

 北照にとって痛すぎる大量失点だった。0―0で迎えた4回。先発の島田が1死一、二塁のピンチを招くと、2者連続で適時打を浴びた。さらに犠飛で追加点を許し「みんなには申し訳ない気持ちでいっぱいです」。昨秋8試合で防御率1・52をマークした大黒柱が崩れ、スコアボードに「4」が刻まれた。

 立ち上がりから直球が浮き、変化球に頼る投球が続いた。3安打を許した4回はいずれもその変化球を強打され、「甘い球は逃さず外野に持っていかれる。入りの変化球を狙ってくるあたりは北海道の打者とは違うと感じた」。上林弘樹監督(46)も「振りも鋭いですし、チャンスに強い。ベンチで見ていても怖さを感じた」と実力差を認めざるを得なかった。

 エースを援護したかった打線は、相手の先発右腕・門倉昂大(3年)の前に沈黙。

手代森煌斗(きらと)主将(3年)が「スピードとスライダーのキレが想定を上回ってきた」と振り返るように、最速145キロの直球と右打者の外角低めに鋭く落ちるスライダーに翻弄(ほんろう)された。8回まで3安打無得点。9回は無死から1番・堀井一護二塁手(3年)の二塁打で絶好機を迎えたが、最後まで三塁すら踏むことができずに試合終了のサイレンが鳴り響いた。

 指揮官にとっては監督就任後、春夏通算3度目の大舞台。初白星を手にするべく人事を尽くした。昨秋の全道大会を制すと、道内校では異例とも言える年末の道外合宿を鹿児島で敢行。1月30日の出場校発表翌日から再び鹿児島、続けて静岡での合宿も実施して初戦に備えてきた。さらに関西入り後は、健大高崎(群馬)の“機動破壊”の生みの親・葛原美峰(よしたか)氏や日本人メジャーリーガーらが師事するピッチングコーディネーター「お股ニキ」氏らの外部コーチがチームに帯同。トレーナーなども含めて10人近いスタッフで万全の態勢を整えてきたが、記念すべき1勝には届かなかった。

 まもなく桜が開花する関西を離れ、雪が残る小樽に戻って再始動する。4回以外は強力打線を無失点に封じ、背番号「1」の意地を示した島田は「一から体づくりを頑張って、今以上のストレートを磨きたい」。夏の南北海道大会開幕までわずか3か月。

2季連続甲子園出場、そして大舞台での勝利のためにこの敗戦を無駄にはしない。(島山 知房)

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